先日、ある新聞の記事が目に留まりました。
白神山地のシンボルになっている推定樹齢400年のブナが枯死したというものです。
数年前の台風の影響で、「マザーツリー」と呼ばれるその樹は、幹が折れ、衰えが進行し、今春の芽吹きが確認できなかったために、樹木医に枯死と判断されたそうです。
記事には、台風以前の葉が生い茂っていたころの写真と、現在の枯死と判断された写真が並んで載っていました。
その写真を見たとき、この樹が枯死しているとは思えませんでした。
まだ生き続けている。
この樹はまだ何か表現し続けている。
そんなふうに感じたんです。
その姿は、昨日ふれた自然体律位と重なっていました。