足趾の操法の動画を撮って流せば?という話をたまにいただくのですが、ちょっと躊躇しています。
というのは、いままで「本とか動画で見たんだけど」という人が「実際にやる」のを見ると、100パーセント「違う!!」となるからです。
たまに指先をつかんでぐるぐる回している人がいたり、踵を浮かせたまま足を上下させたりしているとか、そんなことがあるんです。
ちなみに、見た目には簡単に見えるのが「足趾」です。
なんとなく真似してこんな感じ、というのは再現できるかもしれませんが、本当のコツは、見えないところにあります。
操者が疲れない【長時間継続しても大丈夫な、操体的なからだの使い方】方法があります。
また、これはかなり大事ですが【見よう見まねでやると、手首や肘や肩を壊す】ことになります。
実際に「教えるからまだやらないように」と再三言ったのに、こっそり試して手首と肘を痛めたという受講生は何人もいます(汗)。
まあ、正直に言ってきたので、良しとしましたが。
受講生の中には、最後の肝心なところを教える前に「自分はもうできるから」と、辞めていった人もいますが、肝心なところが抜けていて、どうやってやっているんだろう、と不思議になります。やってないかもしれません。
そして「最後の肝心なところ」ですが、やはりこの辺りはお互いの信頼関係にも関わってきます。
この「最後の肝心なところ」というのは、実際、指導プログラムには入っていません。
指導プログラムの上にあるものだからです。
「この人にはここまで伝えたい」というところにあるんです。