東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

おじいちゃん

今です
おはようございます。
朝六時でも外はまだ真っ暗ですね。


今週担当です。
あれこれと書いてみたいと思います。



        「おじいちゃん」
                  今 昭宏


操体を勉強した人は何をやっても上達が速いぞぉ!」


橋本敬三先生はそう言って私たちを励ましてくれたものでした。
橋本先生に目の前で言われると、なぜかその気になってしまう
から不思議でした。


私が生まれたとき、私のおじいちゃんはすでにいなかったので、
私はおじいちゃんと遊んだ記憶がありません。


父方のおじいちゃんは私が生まれる半年前に亡くなりました
が、生まれてくる私をとても楽しみにしていたのだそうです。
だから、私は小さいときからずーっとおじいちゃんの生まれ
変わりだなーと思っていました。
ま、前世とかの話はおいといて、
橋本先生は私より60才年上で、丁度おじいちゃん位の年齢です。


なのでいい具合におじいちゃんをも味わわせてくれました。


橋本先生はものすごくおっかないおじいちゃんで、私を本気で
叱ってくれたものです。それもでっかい声で。


「思ったごどはやってみろー!」
「なんでもやってみなくちゃわがんねぇんだがらぁ!」と。


怖かったですよー。そりゃもー。


でも先生は火鉢の前でお茶を飲みながらきれいな瞳でしみ
じみと「極楽だなー、ありがたいなー、みんなが面倒みてくれ
るから生きていられるんだー」なんてばかりつぶやいていました。
ましてや頭が低い低い。
私は5年位一緒に過ごしたわけですが、威張っている素振りすら
見たことありません。
だから時々叱られてもへっちゃらで安心なのでした。


あれこれ考えて、あーだこーだとへらへら理屈をこねている
だけだとおもいっきり叱られるんです。やらないと。
そのかわりやってみて失敗しても「それでいいんだ!」と、
ほめられるんです。


そこで結果うんぬんよりもやってみたいと感じたことをやって
みることの方が大切なんだと学ぶわけです。


それから私はあまり考えないでいろいろとやってみることが
できるようになったし、威張っている人を見ると、どこか
アンバランスなんだろうなーと思うようになりました。


こんな感じで橋本先生は私にとってはすごく大切なことを
教えてくれたやさしいおじいちゃん先生なのでした。


こうして書いてみると、なんか三浦先生に似ていますねー。
先月の東京操体フォーラムの次の日のトークライブでも話しま
したが、最近の三浦先生はますます橋本先生にそっくりになっ
てきた気がします。
三浦先生も本気で叱りますよねー、「こらーっ!」とかって。
あれがいいんですよね。
からだに芯が入りますねー。
でもまだまだ橋本先生の怖さには負けています。
三浦先生にはもっともっと叱ってもらわないといけません。


怒鳴られたり、叱られたりするのは見込みがある証拠なんです。
もっと伸びる可能性があるってことです。
だから叱られたら、よっしゃー!と喜べばいいんです。
ありがたいんです。感謝です。


あ、ちなみに私はぜんぜんおっかなくありません。(^^)





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