東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

今年最初の雑談 その4


操体法の手法に足趾の操法というのがあります。


ワタシが言うのもなんですが、これは素晴らしいもんですぜ。

足(指)から、からだ全体に動きと感覚が伝わって

緊張がほぐれるのはもちろん、呼吸が深くなって骨格も動く。


つまり、末端からの全身調整法と呼べるものかもしれません。


一番イイのは、とにかく気持ちがいいってことです。

足(指)などを刺激する手法は痛いのもあるんですが、

足趾の操法だけは別もんですから。


それにまぁ「老化は足」からって言われるように、

足をほぐすってことはからだにイイコトですしネ。


さらに足相を観る今泉天心先生は、

著書の中でこのようなことを書かれております。


「〜足という字を解剖すると「口と止」と書く。足に故障がおこると、

口のはたらきである「話すこと 食べること 息すること」の三つの働きがわるくなる。

中風で足が麻痺すると言語障害が起るのを見てもわかる。

つまり足がわるくなると日常生活にもさしつかえが起ってくるということです。

「不足」は足がたらないと書く。「満足」とは足が満ちることです。

金銭のことを「おあし」というのも、このへんの消息を物語っているのでしょう。

足がわるくなると金銭にも不自由をきたします〜」

(『運勢監定開発足相述』 霞が関書房 より)


え゛ぇ!!足が悪くなると金銭にも不自由をきたすですって!?

足趾の操法は不況の時代の救世主になれるか ・・・ な?



中谷之美