東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

〜「間に合っている」とは(1)〜

おはようございます。

操体には「間に合っていればいいんだ」という教えがあります。
生きるうえで自然法則に従い、からだが「間に合っていれば」
健康に過ごすことができる…

しかし、この「間に合っている」とは実際にどういう状態なのでしょうか。
この言葉をよく咀嚼し、今の自分の学びの段階で「こういうことなんじゃないか」
と思うことを書いていこうと思います。

「間に合う」という言葉は操体に限らず、日常でもよく使われています。
そして、使い方によってニュアンスが微妙に変化します。
例を出すと以下のとおり。

「ふ〜、間に合った〜」と言うときは、「ぎりぎりセーフッ!」という印象。
「これだけあれば、間に合うよね」と言うときは、「足りるよね」という印象。
「うちは間に合ってますから」と言うときは、「不自由してませんから」という印象。

このように、同じ「間に合う」でも感じ方が大分違います。

そもそも「間に合う」とは「間」に「合う」こと。
では「間」とはなんなのでしょうか。

私は『「間」とは自分と関連している空間や時間』なのではないかと解釈しています。
「誰かと一緒に過ごす時間」であったり、「人が集まる場所」であったり、
はたまた「自分のからだの中」であったり…

それらを一言で言い表せば「環境」ということになります。

そしてこの「環境」は絶えず変化しています。
自分の外側であれば、コミューンによって立場も変わるでしょうし、時間の過ごし方も
変わってきます。自分の内側であれば、活動内容によって体内環境も変化します。

ですから「間」は「絶えず変化する環境」とも言えそうです。

次に、「合う」とはどういうことなのでしょうか。

「合わせる」、「合っている」などの表現がありますが、
「合わせる」は「意図的に」、「合っている」は「自然に」という印象があります。

使い方は様々ですが、「合う」という言葉は、「対象があって、その対象と、
自分がどう関わっているのか」を示すとこなのではないかと思います。

つまり、「合う」とは対象とのコミュニケーション、さらにつっこむと
「対象と順応すること」なのではないでしょうか。

明日に続きます。


2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催決定!
会場は東京千駄ヶ谷津田ホールです。

「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」
是非お越し下さい。

http://www.tokyo-sotai.com/?page_id=644