よく「感性を磨く」という言い方をします。
色々な体験をしたり、触れることで養われる感覚。
また、センスのある「何か」に接触すると、自分自身の感性も感化され、変化していく。そういったイメージがまず浮かんできます。
一方で、「感性の磨き方」には別の角度からのアプローチもあることを、操体を学んでいると感じます。
と、いうよりも、操体でまず最初に学ぶ、からだの使い方、動かし方。
そういったことの基礎は、実はそれがそのまま感性の豊かさへと直結しているものなのだと思う様になりました。
もっと「ぶっちゃけ」てしまえば、感性を磨く方法は、からだの使い方や動かし方の基礎を学習することに「こそ」ある。
それくらい大事なことがこの「からだ」には秘められていると感じています。
では具体的に何を、どうしたらいいのでしょうか。
実は、そういったことはこのブログの場でも既に語られています。
なかでも「作法」という単語。この言葉には要注意です。
「注意」というのは、「何かあるな」ということです。
先日、南会津で行なわれた伝統療法カンファレンス。そのなかで行なわれた師匠のワークショップでも、超最新の最重要事項がなんてことのないような会話のなかにぽろぽろと放言されていて、弟子は結構驚きました。
でも、あまりになんてことのないように聞こえてくるので、さらりと聞き流してしまう、なんてこともあるのではないかと思います。
操体に興味をもってフォーラムに参加してみようと考えている方は、「作法」という言葉が出て来たら「ちょっと気をつけて」耳を傾けてみてください。
「なんかよくわからないなぁ」と感じても、ちょっと一息ついて。
そういう時にこそ、重要なヒントが含まれている可能性があることを思い起こしていただければと思います。
一週間ありがとうございました。
明日からは感性を言葉に置き換えて操体の叙事詩を語る友松実行委員が登場します。
おたのしみに。
2016年11月23日(水)勤労感謝の日
今季のテーマは「膝と進化した操体」です