続きです。
何で私はこの花の名前と、灸花(ヤイトバナ)という別名まで知ってるんだろう?
そこで、また小さい頃の自分に聞いてみました。
すると、小学生の頃。二年生の頃のことです。私は当時千葉市の真ん中、国体もやったスポーツセンターの近くに住んでいました。そのスポーツセンターの周囲に「ヘクソカズラ」が沢山植えられていたのです。
もう少し思い出してみると、私は小学校一年、あるいは二年生の頃「ポケット植物図鑑」というのを買って貰って、それを熱心に読んでいたのでした。
私の両親というのは「熱中しすぎる」「夢中になる」ということに対して、何をやったかというと、私が夢中になって読んでいた「ポケット植物図鑑」を隠してしまったのです(これは、私だけではなく妹も夢中になっていたマンガを隠されたりしました)。
よく分からないのですが「子どもが夢中になる」という事に関して、なんだかよく分かりませんが「夢中になりすぎるのはよくない」という考えだったようです。
または「夢中になるものがある」という子どもに、親は無意識のうちに嫉妬したのかもしれません。
いずれにせよ「植物図鑑」を隠されてしまってから、私はしばらく自分の興味の中から「植物」というジャンルを外してしまったようなのです。大事な本を隠されてしまったのですから、あきらめて忘れるしかなかったのです。
「あ、本がなくなって、余りにも悲しかったから、植物が好きじゃないと思う事にしたんだな」と分かりました。