東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「常識を疑う目 ~からだにとっての常識を変える~

操体の常識は世間の非常識」

 

これは先月開催されたフォーラムや今回のブログで実行委員の寺本さんが言われていた言葉です。

 

生前、橋本敬三先生は「ワシのやっていることは60年先のことをやっているから今理解出来る者はいない」と言われていたそうですが、この言葉からも操体でやっていることは世間からみれば非常識なのかもしれませんね。

 

私自身も元々は会社勤めを辞め、この世界に身を置いた時に最初は橋本敬三生の哲学や三浦先生の言われていることが、それまでの世界感からあまりにかけ離れた非常識なことでしたが、今は操体の世界感を基準に物事を見れるようになっています。

 

それまでの自分にとっての非常識が少しずつ自身の常識に変わっていく事でからだも変化したように思います。

 

それは恐らく、私の中の常識に対する価値観も変化と共に、からだの中の常識も変わったのでしょう。

 

この変化の中で自分の何が変わったのかを考えてみたのですが、自分の身の周りの事や世間で起こっていることとの距離の取り方が変わりました。

 

一歩、もしくは半歩距離を置いて物事と向き合うことで客観的に見れるようになり、昔は否定的な見方しか出来なかったものも肯定的な目で見れるようになったように感じます。

 

世間の常識、非常識もこういった捉えかたをすれば、また違った価値観が芽生えてくるように思います。

 

一歩距離を置いて見てみることで世間の非常識だったものが、自分自身の常識になる。

 

その変化によって、からだとのお付き合いの仕方も変わり、健康との関係も良好になるのではないでしょうか?