いつも臨床に臨む前に考えていることがあります。
「いかに患者自身に考えさせないか、思考を消していくか」ということです。
このテーマはいくら臨床の場数を踏んでも、いつも考えさせられることです。
臨床のメニューはその場でその人にあったものを提供することが出来るようになりましたが、やはりどういった患者にも「からだに聞き分けさせる」ということが一つの壁です。
いかに思考せずに素直にからだと向き合えるのかを考えてみた時に、最近臨床で使うようになったのが「委ねる」という言葉でした。
個人的にはこの言葉はとても意味の深い言葉だと思っています。
からだの要求感覚に委ね、感覚に委ねることが出来れば、これはいずれは「憶の快」に繋がっていくものだと感じています。
2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です。