東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

頑張らせない考え方。

おはようございます。

 

炬燵が心地よく感じる季節な為か、このごろ運動不足になったという声をよく聞くようになりました。

 

運動というのは、一般的に健康の為、身体を鍛える為、楽しみの為などといった目的で身体を動かすことを指すようです。

しかし、その目的意識はほとんどの場合、自主的なその運動を支えてくれている、からだに向く事はないと思います。

 

ラジオ体操をするにしても、手を伸ばす運動をしている時、手の使い方やその時の足の状態まで気にしてやっている人は、なかなか居ないと思います。

大抵は、いつもの生活習慣からの状態からそのまま、手を伸ばしていると思います。

それでも、日頃の精神的なストレスの軽減につながれば心地よく、からだにも良い事をしていると思ってしまう。

それはそれで良い。何もしないよりは良い。

 

しかし、その心地よさは、からだの頑張りによって裏打ちされた心地よさなのです。

足元が不安定なまま、手を伸ばせば、身体のどこかで頑張って、それを負担しなければならなくなる。腰然り、肩然り。

結果的に手の動きには、拮抗作用が働き、動きの制限が加わる。

これでは、ブレーキを引きずりながら動いているようなものであります。逆らって無理して動くよりも、ブレーキとなっている事柄を改善する方が先決。

からだに意識を向けてみなければ、そういった事に気づけない。

 

意識を向けるだけでなく、からだの立場に立った考え方ができれば、からだに負担をかけない事、頑張らせない事につながります。からだにとってのストレスを与えない事にもつうじます。

同じような運動をする時でも、何もしないよりは良いというレベルから、身心ともにストレスから解放させ、より健康に導く運動に変えていけるのです。

からだの立場に立って考えてみる。