東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

意識を鎖で繋いでも無駄②

(続き)

 

今の時期に空間にむけて「飛沫を飛ばす」といえば、クシャミとセキです。

 

最近では、とにかく「咳エチケット」という言葉が一般的になるくらいですからね。

 

熱がありウイルスや細菌に感染している状態では論外ですけれど、今の感染防止対策の広がりの中、多くのヒトの集まる場所でのクシャミやセキは、花粉症であろうと迷惑な奴が居るという視線は容赦なく刺さってくるようです。

 

そこで、WHOは「健常者はマスクは不要」と発表、しかし、時すでに遅し。

いまだコンビニに行っても欠品中、「マスクの入荷は未定です」と張り紙がある始末。

 

「咳エチケット」は飛沫による感染防止ということになり、感染者でなくとも、密閉された空間ではマスクは必須といった風潮になってしまいました。

 

 

この「マスク」ありきによる、飛沫を「飛ばす」行為についてどう考えますか?

 

ちなみに、ワタシの小学生の頃からある一般的マスク、これはガーゼでできていて洗うと縮んでいくのが特徴(ですよね)でした。

そうではない不織布の使い捨てマスクの穴は「5μm」くらいになるそうです。

 

・花粉の大きさは「30μm」(注:μm1000分の一)

・平均的なヒトの細胞は「10μm

・くしゃみや咳の飛沫は「35μm

PM2.5は「2.5μm

・平均的な細菌の細胞は「1.0μm

・インフルエンザウィルスは「0.1μm(新型コロナウィルスも同じ)

 

このような比較でいえば、『マスク意味ないね』と、こうなりますよね。

 

ただ、不織布にはある特徴があります。

捕獲はできなくとも引っかかることを目的としているんですよ。

飛んでいる小さい何かを静電気で捕獲する確率をあげているんですね。

 

世の中には、目にみえないものとみえるものがあります。

見えうるものには安心感も生じやすく、見えないものには不安が生じやすい。

 

「とばす」ことでみえないものには、みえないもので対応する。

決してマスクだけではない、からだとの大切な繋がりを見直すことも大事です。

 

連日続いている新型コロナウィルスの感染に関するニュース。

 

ワタシ的には、専門家の意見をある程度知るのも大切ですけれど、じぶんのからだに元々備わっている有難い免疫力を落とさないよう、感じていることを意識して考え、不安という思考の波に流されることなく、切り抜けて欲しいと願っています。

 

                         (続く)