東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

やってみる・ききわける⑤

ここ久慈も桜が咲き出して、朝晩はまだまだ寒いけれど、外に出たくなるような陽気になってきた。

ひとり、淡々と歩く分には大丈夫だろうと、最近は職場まで歩いている。15分程度の道のりをいろいろ感じながら愉しんでいる。

昨日も書いたけれど、今までとは違った基本が見えてくるように感じられると、世界の見え方、感じ方が変わってくるのかもしれない。歩いているとそんな気になる。

「からだ」の内側に意識を向けて歩くことは今までにもあった。そんな時は、自分のからだをどんなふうに使おうか、動かそうか、いろいろと実験している時で、自分が主語のちょっと複雑な世界。それが、最近は一つだけ意識して、あとは「からだ」に委ねる。そうすると、主語は「からだ」に変わって、随分とシンプルに「からだ」の内側と外の世界がつながって感じられる。

何を、どこに、どんなふうにとばすのか、やってみなければ分からないし、「僕」が意識を飛ばしているようで、じつは「僕」の意識が飛ばされているのかもしれない。

2020年春季東京操体フォーラムはWeb配信で開催致します