朝一番に各部屋のカーテンと窓を開けてまわる。
そこに停滞していた空気が流れ出す瞬間を肌で感じる。
風通しがいいっていうのはきもちがいい。
不安を感じていた3月、4月は、
からだの中は何かが詰まったように、固まったように、
重くなったように感じることが多かった。
からだとこころはつながっている、そんなことを改めて感じていた。
そんな状態を変えるきっかけになったのは、
気の置けない知人との会話や身の回りで起こる日々の些細な出来事、
ゆっくりとからだと向き合うことだった。
何かがスパッと解決したわけではないけれど、
みんな色んなことを感じたり、考えたりしていることが分かったし、
何でもない日常の断片に支えられていることにも気づけたし、
からだとこころはゆるんで「これもありだな」って思えるようになっていった。
朝一番の換気のように、
停滞していた空気が流れ出すように、
自分の周囲や内側に通り道ができていたんだろうと思う。
今でも、ふっとゆるんで風通しがよくなる瞬間を大事にしている。
きっかけはどこにでもあるんだなって感じているし、
特別なことがなくても、「今日も悪くないね」って思えるくらいが
今の僕にはありがたい。