おはようございます。
はじめて講習に参加した頃は、それまでの日常では体験した事がないような事が多く感じられました。
その当時、講習が始まる前に一分間の瞑想が必ず行われていた。
私は、一人で瞑想するのは苦手だったが、三浦寛先生の「はい、それでは一分間瞑想」という号令の下、みんなで静かに目を閉じている時間は、何だか自分でカサカサさせてしまっている自分自身をリセットさせ、潤いを与えているような感じがして、好きな時間だった。
週一で通っていて2か月くらい経った頃だったろうか。
その日は講習が終わった後に、何年かぶりに整体の専門学校で同期だった人たちとの飲み会の約束があった。
講習前の瞑想に集中できず、いろいろ考えを巡らせている自分が居た。
「今日の飲み会は7時からだったよなぁ・・・
久しぶりだけどみんな元気かなぁ・・・
まずは生ビールで乾杯して・・・
今の時期うまいんだよなぁ、へっへっへっ・・・」
そのうち、先生の細く長い独特の呼気の音が聞こえてくる。
正座して目を閉じていた私は、背スジにビクビクッと衝撃が走った。
そして「瞑想やめ」の声が聞こえてくる。
今のは、何だったのだろう?とキョロキョロしていると、先生と目が合う。
こちらを見据えている。
私は、何もかも見透かされているような気持ちになり「すみませんでした」と頭を下げる。
先生は「ゥン」と一言だけ頷かれた。
私は、ただただ恐縮するばかりだった。