東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

それ、セルフケアなの?⑦

ブロックとブロックの間にある継ぎ目、畳の縁、廊下の金属部分を

踏まないように徹底する理由を思い出す、小学校高学年の頃でした。

なぜ、こんなことをしているのだろう、そう思いつつやめられない。

 

反省はするけれども、後悔をせずに生きていきたい。

そう願っていてようやく実行できるようになった頃、意味のないこと

に自分を縛り付けていた理由も納得し、その強迫観念も消えました。

 

なにしろ小さい頃、祖母に悪いことをしていて見つかってしまうと、

すぐに「お天道様が見ているのよ」と叱られました。

 今でこそわかることは、この「お天道様は見ている」意味ですね。

それも、目に見えなくとも意識できているかどうか、と捉えること。

 

結果至高主義ではなくて、経過を大切に生きていくこと。

生まれ逝くなるまでのプロセス、絶えず肯定しながら生きるように。

 

お天道様は、とてつもない力として存在している。

その存在を意識すると、ワタシ自身のような人間も謙虚になれる。

お借りして大切に育む「からだ」を通し、大きな力を持つのも可能。

 

このことを感じる理由、全てにおいて操体の学びは繋がるのです。

わかったことは、「生かされて生きている」その実感にあります。

 

お天道様に恥じぬよう、学問として操体につながるように生きること。

この宣誓は、私自身にとっては最高のセルフケアなのです。

 

 それでは、一週間のお付き合いどうも有難うございました。

 

明日からは、日下さんの登場です。お愉しみに!