(昨日のつづき)
怪我や症状に伴った痛みがどれだけ変化するか。
当時、鍼灸マッサージ師として、駆け出しながらも向き合っていたこと。
「痛みの変化」を物差しとして、臨床効果を判断している自分がいました。
そんな自分にとって、
「痛みは変わっていないのに、痛みが気にならない」という
不思議な「意識」はどこから生まれてきたのでしょうか。
10年以上前の出来事ですが、過去の出来事としてではなく、
今新たに「からだ」からの問いかけがあります。
当時は「痛みの変化」ばかりに意識が向き、
そのような観点は全く持ち合わせてはいませんでしたが、
「からだ」にふれ続けることで、いただけることがあるんです。
それは、「本人の意識」とは別に、
それを支えてくれているように、同時にはたらいている何かがあるということ。
それを感じとっていけるのは、それを感じとっていける学問があるということ。
操体を学び続ける理由がここに在る。