おはようございます。
操体の創始者、橋本敬三先生の遺された色紙の数々には、「調和を探る」という言葉がよく使われているように感じる。
操体の学びは、「病をやっつける」というような、相対対立して病という悪者を攻撃するやり方を学ぶものではない。
病はバランスの崩れの表れなのであり、バランスの崩れをいかにして調和に導けるかを、学ぶべきなのである。
痛い方から痛くない楽な方に動かして診る第一分析から、動かして気持ちよさをききわける第二分析へのシフトアップ。
このシフトアップは、単に言葉が変わっただけのものではない。
調和という観点から捉えれば、より全体的となり調和の範囲は広がり、質も密になっているのだ。
動かして気持ちよさをききわける第二分析が公開されて、二〇数年が経つ。
この二〇数年の間にも、三浦寛先生によって診断分析法は進化してきた。
そして現在では、新重心理論が提唱されている。
新重心理論によって、調和の範囲は更に広がり、広がるだけでなく質もより密な結びつきになると感じる。
その調和は、個としての全体的調和の範囲を優に超え、時間、空間との関わりにも及ぶ。
これは、何を意味するかというと、真に健康で長生き出来る事につながるという事。