東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

からだがききわけることば5

ことばについての学習は、どんな言葉を選んで使っているのか

ということ以外にも、波及します。

 

操体臨床の操法のなかで、ことばを使う。

その際に、操法を介助、補助している操者の発することばが、

どんな対象に向けての問いかけなのか、というのも重要になってきます。

 

通常言葉を用いる際、言葉は「相手」に向って発せられるものだと思います。

操体では「相手」としている対象が「被験者本人」と「被験者のからだ」の両方を含んでいます。

 

被験者本人に向けて問いかけた場合と、からだに向けて問いかけた場合とで、

その結果は変化します。

 

ことばをどんな風に用いるか。

その目的が変われば、臨床空間も変化します。

ことばひとつとってみても、学ぶことは尽きないのを感じます。