「からだ」そのものへの理解を深めながら、自分たちを生かしてくれていることにもふれられる操体の学びがあります。
臨床や生活といったそれぞれの場で区切られることのない健康学を体感していると、「からだ」を主語とした感覚意識の世界は、「生命」としての自分とは何だろう、という問いを与えてくれるように感じています。
「自分が」ではなく、「からだ主語」の感覚意識でふれていく「快」の感触は、法則性を、生かされているということを自覚させてくれます。
それは、「これまで」の学びも大事にしながら、そこにとどまることなく、「これから」の眼差しをいただいているというきもちにもさせてくれるんです。
「からだ」の中心と重心の捉え方が変わる。
新たに感じられる感覚に気づいていくこと、それは、新鮮に感じられることも、「からだ」の記憶につながっていると感じられることもある。
エネルギーやながれといった現象を生みだしてくれている「素」へとつながる想いは、感謝と同質になり、感覚優位の表現を体現していくことと、健康維持増進を体現していくことが重なっていく。
それは、「からだ」にとっても、「こころ」にとっても、「息がしやすい」軽さへと、つながっていくメッセージでもあるのではないでしょうか。
一週間お付き合いいただきましてありがとうございました。
明日からは寺本さんにバトンが渡ります。
どうぞ、お愉しみに。