東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

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おはようございます。

 

思考による縛りは、自分や自分のからだの自由と可能性を狭めていると感じる。

なかでも、操体の学びにとっての大敵は、固定観念からの思考による縛り。

 

人間の重心についても、古来より長い間、固定観念が定着してしまっていると思う。

思考だけだと、どうしても物と同じような捉え方で、物体としての人体の中心という考え方になりやすいと思う。

 

しかし、生命体としての人間のからだは、物とは違う。

また、金属部品から形成され、電気を動力源として動く金属機械とも違う。

私達のからだは、重力とともにある生かされし空間と関わり、息をし、動き、生命エネルギーの入出力を行いながら、像(カタチ)を保っている。

まず構造や形態ありきではなく、空間と関わりながらの息、動を主とする生命エネルビーのバランスが崩れれば、その構造や形態は保てない存在なのだ。

そうした事実に則れば、重力とともにある生かされし空間と調和し、正当な息と動が成る重心の定め方こそ、真理なのではないだろうか。
そして、そこに真の健康体としての像はあると思う。

決して、固定観念からの物体的中心が、重心になるとは限らないと思う。


私たちの師である三浦寛先生は、何年か前より重心の適正化を提唱している。

先生こそ真の真理の求道者であり、50年以上の臨床経験から得た真理である重心の適正化は、素晴らしいものである。

自由で満足して生きる為には、健康は欠かせないが、誰もを健康に導くものだと感じている。