おはようございます。
ここ3日間くらい未病医学をからめてブログを書いていますが、未病医学は健康医学があってこそだと思うのです。
では、健康医学の健康とはどういう状態をいうのでしょうか。
これは、単に病気でないとか、弱っていないというだけではないのです。
病気でないという事だけに焦点を当ててしまうと、そうならない為の未病も予防も同じようなもの、と考えられてしまいがちです。
しかし、根本的に違うのです。
予防医学は、例えば今の時期だったら、熱中症にならないように冷房を適切に使い、こまめに水分補給をしましょうといったような、治療医学を基にした症状、疾患に対する予防法の学問であり、健康医学を基にした未病医学とは違うものです。
健康医学を一言で表せば「いかにして健康であるべきかを問う学問」と言い表せると思います。
健康状態の表れは「息」「食」「動」「想」の生命活動の営みと「環境」の場との、生命エネルギーの入出力のバランスの現われでもあります。
だから、生命活動の営みを、いかにしたら、大自然の恩恵を十分に受取りながらバランスをとり、環境に適応出来るかを、からだから感覚をとおして学ぶ学問でもあるのです。
様々な環境のもとに身をおいて、様々なストレッサーの影響を受けようとも、それがストレスにならずに、健康で、十分に満足して生きていける。
結果的に病気とは無縁となり、有難く生かされて生きていける。
それを自らが、からだとともに、創造、具現化していく。
それが健康であり、時間、空間を無視して固定観念的に決めつけられるものではなく、より良く発展、進化していくものだと思うのです。
こうした、いかにして健康であるべきかを実践をとおして問いかけた学問から、いたわりの心でもって、からだのストレスを捉えて診る。
健康医学の学びが実してくれば、からだのストレスにより良く気づけ、的確に対応できるようになる。
これは未病を治す事につうじるし、症状、疾患を抱えてしまった人の回復にも大いに役立つ事でもあります。