おはようございます。
高く青い空に、ポツポツポツっと広がるイワシ雲。
この、ポツポツポツっは氷の結晶からできた雲であり、上空に冷たい空気が入ってきているのが予想でき、雷雨になる前ぶれだともいわれている。
すがすがしい青空から一転して、雲に覆われて雷雨となれば慌てふためいてしまう。
晴れは好きなもの、雨は嫌なもの。
ほとんどの人の共通認識であり、普段の挨拶でも「今日は晴れて良かったですね」とか声を掛け合ったりする。
しかし、雨も必要。
仏様が現れる時というのは、大きな雲がわき起こり、その大きな雲は全世界を覆うよう慈悲の心が覆い、等しく一切を仏となす教えが注がれるという話を聞いたことがある。
この大地には、大、中、小、様々な草木が生い茂っている。
そこに空いっぱいに雲が広がり、平等に雨を降らす。
その雨を受け、様々な草木が生長する。
降り注ぐ同じ雨でも、様々な草木の受取り方は多様であり、それでもそれぞれが生長し、花を咲かせ、実を結ぶ。
仏様の教えも、元々は一相一味で、本質的には一つだという。
しかし、教えを受ける人達は、一人一人に違いがあり、そのままでは理解できない人も当然でてくる。
そこで、方便も必要になってくる。
しかし、方便は方便であり、その人が理解しやすくする為のものであり、方便を本質と捉えてしまうと、おかしなことになってくる。
操体は、健康学である。
症状疾患に対する治療学の枠を超えた健康学である。
症状疾患は様々であり、治療学ではそれぞれに対応する手段を講じるだろうが、操体は症状疾患現象の元から正して全体的な調和につなげ、生じている症状疾患も結果的に治まりがついてくる。
元から正し全体的な調和に導く発想なくして、症状疾患に対する方法ばかり模索していると、おかしくなってくる。