本日は操体の臨床の事について少し書いていきたいと思います。
最近、体調を崩してから週に1回のペースで三浦先生の治療を受けさせて頂いています。
主に皮膚に触れる渦状波が中心の臨床ですが、体調が良くない状態で改めてうけてみるとおもしろい気付きが幾つかありました。
1つはからだの左側に反応が多く、時間の経過と共に右の意識が薄れていったこと。
もう1つは臨床後のことになりますがじぶんを取り巻く空間や周囲の環境の変化に意識が向けられるようになったこと。
最後は日常の動作の怖さが時間の経過と共に薄れていき、それまで痛みによって出来なかった重心の適正に適った動きが出来たことです。
今まで皮膚に問いかけた操体の臨床というのは、日常の中ではききわけられないからだの内部感覚(からだの声)を聞くことが出来るというのが大きな特徴でした。
そのからだの声を基にからだと向き合い、じぶんの意識と感覚、生き方のベースを「きもちのよさ」にしていくことで少しづつ健康維持増進に繋げていくことを目的にしていました。
それは人によって多少の違いはあるかもしれませんが、やはり日常の中での主体となるのは「じぶん」であったように思います。
それが現在はその特性を生かしながらも、正当にからだを使うために必要な情報を皮膚に学習させていくような問いかけになってきているように感じました。
その情報とはからだの動きに乗っ取った「ながれ」であり、それは日常に戻っても皮膚の記憶としていつまでも残るものです。
その皮膚の記憶を頼りに生活していければ、きっとからだと良いお付き合いが出来るのではないかと思います。
2024年秋季東京操体フォーラムは11月23日(土)勤労感謝の日、、ルーテル市ヶ谷センターで開催致します。