おはようございます、ブログ4日目。
今日は、漆(うるし)から性を考えてみたいと思います。
私が、初めて漆に興味をもったのは福井県三方町縄文博物館での土器にデザインされた漆との出会いからです。
生き生きとした黒と赤の大胆なデザインに絶句!!
「これって、ホントに5千年前のもの????」
その洗練された形に高度な精神文化を感じとりました。精神文化においては、現代よりはるかに優れていたであろうと推測できます。
ここで、どのようにして漆を発見し器に塗るようになったのか・・・・勝手な憶測を文章にしてみます。
長寿で一番大きい生き物といえば・・・樹木。
樹木は生命のシンボルとされ、世界中に樹木信仰はあります。
日本では神社のご神木はよく知られています。この樹木の中に、皮を傷つけると樹液がでる種類があります。漆がそうです。
この粘着性のある液は、最初接着剤として使用され、その内、
ベンガラを入れ赤色漆、鉄分を加え黒漆へと変遷していき、日用品・装飾品としてまた、祭事にも使用されていったと思います。
事実、三方町縄文博物館では、破損した木の器の破片部に1センチ5ミリの間隔で補修孔(直径5ミリ)9個が残りの器の補修孔9個と呼応するようにあり、漆が塗られていたのです。これは、補修孔に糸を通すことにより固定し、その上から漆を塗ったと考えられます(残念ながら、糸は見つかっていません)。
ご存じの通りJapanの英訳は漆。そして漆(うるし)の語源は麗(うるわし)、潤(うるおう)。これは、樹液や漆の表面の光沢から生まれた言葉であると思います。
つまり、漆は凸と凹を結びつける樹木の粘液であり、うるおいを与える器の表皮でもありました。
このうるし・うるわし・うるおうを最も端的な形にしたものが、結婚式で新郎新婦が酌み交わす杯。
この真っ赤な赤色漆の杯こそセックスのシンボルだと思います。
結婚式での三献の儀(三三九度)では、三段重ねの赤色漆の杯を使います。神酒(呑めば、血流がよくなる神の酒=おみき)を銚子で注ぐのですが、最初は一番小さい杯。注ぎ方は、入れるふり・入れるふり・入れる(前戯・前戯・射精)そして、呑むふり・呑むふり・一気呑み(前戯・前戯・エクスタシー)。続いて、二番目の杯、三番目の一番大きな杯・・・これを交互に新郎新婦が酌み交わすことで、数多くのセックスによる子宝を祈願しているのです。
ここで、赤色漆の杯は女性性器、銚子の注ぎ口が男性性器であることは容易に理解出来ます。
また、赤色漆塗りを施すことは、うるおう粘膜を示唆します。角隠しで伏し目がちにした新婦で一番目につくのは、唇。
唇は、粘膜であり外胚葉由来の上皮層。外部環境と内部臓腑を繋ぐ非常にデリケートな部位。もっとも目立つ顔の正中線上に露出した粘膜がこの唇。
角隠しで伏し目がちにした唇は、膣口。白く化粧された顔全体が小陰唇を輪郭とした女性性器を意味するのではないかと思うのです。
そして、杯に注がれた御神酒を呑むことで、膣口の準備は出来ています。つまり、大前庭腺(バルトリン腺)から粘液を出し、うるおっていることを表現・・・・
この儀式を終えることで、新婚初夜のセックスを許され、子孫の繁栄を願うわけです。
このように、神道における儀式には、性行為を洗練された形式美にまで昇華しているものがたくさんあります。
たとえば、相撲。
これから説明するもの私の勝手な解釈ですので、聞き流していただければ結構です。
土俵は、東側に青房、西側に白房、南側に赤房、北側に黒房が垂れており、中央に土俵(黄)これは、五行思想からくるもの。その中央には直径4.55m(15尺)の円。これは、女性性器の象徴であろうと思います。そのため、未だに女性は土俵の上に上がることはできません。
また、最も強い横綱が土俵入りで丹田(血を作る最も大切なところ)に付けるしめ縄。これは、蛇信仰から来ています。蛇は長時間♂と♀がセックスをするため、精力の象徴とされ
神社にはこのしめ縄は、必ず奉(まつ)られています。
この精力をたくわえた横綱が、土俵(女性性器)で四股を踏む。これは、セックスを意味していると思うのです。
ここで柏手(かしわで)を考えてみます。
神道では、右(みぎ)は水際(みずぎわ)、陰陽の陰。霊と肉体であれば、肉体。男女であれば、女。
左(ひだり)は火足(ひたる)、陰陽の陽。霊と肉体であれば、霊。男女であれば、男を指します。
つまり、柏手は陰と陽、肉体と霊が合わさること、肉体をもった我が身に神の霊を呼び戻すこと。その波動を通わせることなのです。そして、左手を右手よりやや上に手を合わせて柏手を打つのは、左手が陽、右手が陰だからです。
ちなみに、神(かみ)とは、火・水(かみ)ともいわれています。
そこで、横綱の打つ柏手にもどります。横綱の柏手は叩いたあと何度か手もみをします。これは、まぐわい・セックスを意味すると解釈しています。つまり、手もみをすることで、セックスを案じさせすっきりと手刀を切ったあと、四股を踏みます。そして、平成の大横綱・白鵬では両手を開いての不知火型のせり上がり(これが、土俵入りの最大のクライマックス)腰が土俵に最も近いところから、ゆっくりと上がっていき最後は、肛門を締め付け、目線はやや斜め上。
これは、まさしく萎えていた男性性器が勃起し射精するまでの過程を表現しています。
四股を踏んで開いた両下肢は、陰嚢。体幹が陰茎で頭部が亀頭。
この巨大男根が徐々に勃起し、両下肢が締まった肛門に引き上げられるように直立したときが、射精時。
(射精したときは、陰嚢はソケイ管に近づき陰茎と一体化しています)
ですから、このせり上がりを見た女性客からは「まあ〜素敵!」の羨望の拍手。男性客からは「やった!!!」の達成感の拍手が湧き上がるのです。
まだまだ、話は尽きないのですが、キリがいいので、今日はこのくらいにしておきます。
漆から、かなり飛躍してしまいましたが・・・明日はどうなるのやら・・それでは、皆様ごきげんよう!
お付き合い、どうもありがとうございました。
佐伯惟弘