操体を学んでいると健康とは美味しいとこ取りをする部分食ではなく、常にからだの声に寄り添った全体食にしていくということがよく理解出来ます。
大抵の人達は4つの命の営み(呼吸・食・動・想)の中で最もコントロールしやすいものを1,2個を特化し健康に繋げていこうとする。
その理由は非常にシンプルでそうした方がコントロールしやすいし、一つ一つを意識して突き詰めて生活することは不可能なことに近いからです。
これだけ健康に興味がある人が多く、各部門のプロがいるのにその4つを総括した健康に繋がる理論があまり聞かれないのは少し残念な気もします。
そんな私のきもちが通じているのか。
はからずも現在の操体の方向性はそこに向かっています。
その理由も健康に繋がる4つの命の営みを「自分でコントロール」するものから「からだがコントール」してくれるものへと転換した捉え方とその可能性を見出すことが出来たからです。
つまり「自分にとっての健康」と「からだにとっての健康」は違うということです。