普段の生活の中でやっている一つ一つの動作を「ゆっくり」にしてみる。
患者さんにこのようにお伝えすることがあります。
子供の頃に大人に急かされたり、仕事で効率化を求められたり、頭の中が考えごとでグルグルしていたり、いつの間にか速くすることが当たり前になってしまっていることって多いとおもうんです。
「ゆっくり」からだのうごきを表現すると、感覚を「からだ」にききわけられやすいけれど、速く動くと途端に感覚がわからなくなってしまう。
それと同じように、普段の生活の中から「ゆっくり」が無くなってしまうと、感覚という「からだからのメッセージ」に気づけなくなってしまう。
どうしても、思考優位になってしまい、「からだ」と「じぶん」の間にずれができて、「からだ」や「心」に歪み(ヒズミ)が生じやすくなる。
そこで、「ゆっくり」という間(マ)を日常に取り入れて、思考優位な状態から感覚優位な状態にスイッチを切り替えます。
「ゆっくり」を味わっていると、呼吸が深くなったり、心が落ち着いたりしますが、その現象の裏では、「ゆっくり」という間(マ)の味わいに「からだ」が反応し、「からだ」と「じぶん」のずれを修復してくれているように感じます。
そういったことに気づいていくと、何が「からだ」にとって自然な間(マ)なのか、ということにも意識が向いてくる。
そして、「ゆっくり」という間(マ)にある時間の間(マ)と空間の間(マ)について、続きは明日にします。