臨床空間における「間(マ)」の使い方、生かし方は技術やテクニック以上に大切なものだと思います。
操体の臨床でいうならば動診、操法が終えて次の動診に移るまでの間(マ)の中で様々な情報を得ることが出来る。
例えば色を見ている人もいますし、本人の意識は飛んでいるのにからだが動きを表現していることもあります。
そういった現象の中でからだは自然治癒力を引き出しているように見えますし、様々なことをメッセージとして送ってくれています。
そういった現象を目のあたりにすると強く感じることは快をききわけ味わっている間(マ)の中で意識の変換が行われているということです。
日常の生活空間では表には顔を出さないからだの意志と意識。
それが本人の意識がきもちのよさを介して飛ぶことで表面に現れてくる。
例えそれが一時的なものだとしても時間の経過と共にそれがからだの記憶として刻まれ本人の意識と重なっていく。
その記憶はやがて本人の意識にも遡り、思考意識を薄め、からだがききわける感覚に素直に従うじぶんがいる。
そういった意識の変換も健康維持増進には必要な要素だと最近は思っています。