東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

治癒 その3

本当の意味で治癒とは何か? 痛みを取ることだけで治癒と言えるのか? その痛みが再発するような操法は正しいのか? 治ったら終わりなのか? 患者自身の普段の生活態度も含めて改める必要があると思います。

治癒 その2

痛みの根本はどこにあるのか? それを知らずに治療しても再発するかもしれません。 痛みを抑えながら我慢していくとからだがその痛みに慣れてしまい、 しまいには大病への移行します。 操体法ではまず治すことよりもからだのバランスを戻すことに注力してい…

治癒 その1

今週からブログのテーマが「治癒」に変わります。 1週間お付き合いよろしくお願い致します。 からだの内部感覚にアプローチするのが操体法です。 外部ではなく内部に問いかけることで全体のバランスを整えます。 環境の変化により内蔵感覚が変化してしまい、…

少子化

人口減少の問題は、子育て支援や、待機児童の解消、男性の家事育児への参加等だけで解決できる問題ではないと思います。 そもそも、この社会環境の中で、若い世代が子供を生み育てるという欲求が減退しているのではないでしょうか? 偉い人達は、その辺りの…

時代

どんな人間も、時代という環境の制約を受けない者はいないと思います。 それぞれの時代に、良い条件も悪い条件もあります。それぞれの時代に、生きる苦労はあります。 現代を生きる者に出来る事は、今を楽しみ、未来を生きる者を支援することです。 正しいか…

ホイヘンスの振子

振幅の異なる2つ以上の振子(柱時計、メトロノームなど)を同じ空間に置いておくと、やがて同じ振幅になります。 人間も同じです。同じ空間で生活したり、仕事をしたりしていると、だんだん同調してきます。 自分にとって居心地の良い場所を大事にしたいも…

桂枝加芍薬湯

漢方薬の世界では、桂枝湯は、「衆方の祖」と呼ばれ、様々な薬方の基礎となるもの、とされています。 この方は、元来は、虚弱な体質のタイプの人が風邪を引いた時の初期に飲む薬です。病邪が体表近くの比較的浅い部位に在る場合に使われます。 その桂枝湯の…

四季と四時

温帯モンスーン気候の日本においては、一年に四季があります(最近、それも少し怪しくなって来ましたが)。 それと同じ様に、一日の中にも四時というものがあって特定の臓腑の活動が活発になったり、低調になったりする時間帯があります(子午流注)。 最近…

エピジェネティクス

遺伝子に刻まれた情報が、そのまま翻訳されるのではなく、環境要因によって動的に変化する、という考え方です。 ほど良いストレスが加わる環境があれば、遺伝子の働きが少し修飾されて、体や心の働きの変化として現れる、というものです。 東洋医学では、先…

土地柄

※ブログテーマは引き続き「環境」です。 人間は、気候・風土の産物です。 そこから、言語、文化、習俗が生まれます。 それらは、いかに社会が変化しても、身体の中に染み込んでいるものです。 お互いに相手をよく知り、認め合いたいものです。 育った環境を…

「環境に適応していくために 7」

「本日で最終日になりますが、今回のブログを書きながら「なぜからだは歪みを作るのか?」ということを考えていました。 今まではずっと息・食・動・想の4つの命の営みのバランスが崩れた結果がからだに歪みを作っていると認識していたのですが、最近はまた…

「環境に適応していくために 6」

からだの学習を重ねていく中で最近変わってきたことがあります。 それは臨床空間と生活空間の境界線が消えてきたことです。 今までは仕事に入る時のようなスイッチを入れて臨床に望んでいましたが、そういったことをしなくても自然に臨床に入ることが出来る…

「環境に適応していくために 5」

先日からだを診させて頂いた方が面白いことを言っていました。 「雨や台風が来る数日前から体調が悪くなる。そして当日になると首と膝が痛くなる。 痛くなると分かっているのに対処の仕方がわからない」 その患者は一年前から知っている方ですが、確かに天候…

「環境に適応していくために 4」

最近は人と話している時や自分の好きな空間にいる時は最初に呼吸を味わうようにしています。 その時、その状況の「間」を味わいながら、自分から何かアクションを起こすのではなく、まずはその環境から発せられるメッセージを呼吸と共に受け取ってからリアク…

「環境に適応していくために 3」

日々の生活の中でいつもと違う空間に身を置いた時に疑問に思っていることがあります。 「環境の変化に対応し、順応しているのは果たして誰なのか?」ということです。 当然、その状況に応じて自身が培ってきた経験や知識というもので人は対応しているのです…

「環境に適応していくために 2」

昨日のマスクの話にも繋がることですが、最近は「自然体」について考えることがあります。 人がありのままの自分で素直に生きることが健康に生きる一つの秘訣になる。 そんな思いを日々の生活や臨床の中で強く感じているので、本日は「自然体」について少し…

「環境に適応していくために 1」

三浦先生、一週間ありがとうございました。 今週からは三浦寛幸が担当致しますのでお付き合い下さい。 テーマは「環境」。 これは人間一人一人が生きることにおいて非常に重要なテーマですが、ここ2~3年の間で私達を取り巻く環境というのは大きく変化してき…

環境(7)

人間の暮らしにとって、重力があるのと無いのとでは、大違いである 生命あるものにとって、地球は楽園である 一週間ありがとうございました。 明日からは三浦寛幸が担当致します。 三浦寛

環境(6)

目でみる言葉 皮膚感覚で感じる言葉 重心の適正が受け止める言葉 重心と重力が受け止める言葉 重心の適正基準からソレなきゃいいんだ。 その基準からブレてしまうから病むんだ。 ブレることはからだにとって不快なことなんだ (生体のバランス制御とは重心の…

環境(5)

ウサギがカメに何故負けたのか。「これでよかった」と思うように励むこと。 人生、最後まで手を抜くな。油断するな。 健康のバロメーターも、重心のバロメーターも左重心にある。

環境(4)

おまえさんの職業、一体なにやってんだい? 私、行ったり来たりして遊んでます。 学びは遊学です。

環境(3)

霊体を抜けて空体へ。

環境(2)

あるケチな男がいて、どうも目が二つあるというのはもったいないと言うんだ。 こっちだけで暮らしていたが、どうも目が疲れると言うんで替えてみたら、知っている人が誰もいなくなった。 右目が見ていた重心と中心と、左目で見ていた重心と中心とはどうも違…

環境(1)

人生も脱皮(変態)が必要だ。 意識が問題、意識を再生する 橋本敬三先生から頂いた「千島学説」の冊子。

七日目 血筋かな?

今はあまり聞きませんが、ちょっと前は「家に男の子が生まれなかったので、養子に行った」という人は結構いたような気がします。 そういえば、橋本敬三先生も、古関家から橋本家に養子に入られていますね。 昔は割と養子縁組が多かったのかもしれません。武…

六日目 アスリートの環境

先日、自分からはまず見ないテレビを横目で見ていたところ、トップアスリートほど、メンタルヘルス的な危機に陥ることが多い、ということをやっていました。 その原因の中で上位を占めるのが、Twitterなどで「自分の意見を押しつける(本人は悪いと思ってお…

五日目 日焼け

皮膚は操体臨床家にとってはとても大切なモノです。 というわけで、日焼けはしないようにしています。これは操体臨床家でなくとも日焼けはしないほうがいいですよね。 男性でも、若い頃日焼け止めを塗らずにゴルフ三昧で、60歳越したら顔がシミだらけになっ…

四日目 カバリストの部屋

"Messy, not dirty." というのは、日本における西洋魔術の大家の先生の講座で聞いた話です。 「雑多であるが、汚いのではない」とでも訳せば良いでしょうか。 今回「カバリストの部屋」とタイトルに書きましたが、カバリストとは、カバラを行う人、分かりや…

三日目 環境適応

猫も人間もそうですが、今現在生きている種は、環境に適応して生き延びてきたんだよね、と思うと何だか感慨深いものがあります。 先代猫、シモン兄ちゃん(2017年19歳で大往生)は、アメリカン・ショートへアのハーフでした。アメリカン・ショートヘアは、ア…

二日目 猫様と環境

知りあいに、「猫好きなんだけど、留守番させるのが可哀想で」という人がいました。 いや、猫って留守番好きですよ。 もしかすると、人間様が留守の間、テレビのチャンネルとか回してるかもしれない(笑) それにしても、ここ20数年でペットの環境は変わりま…