治療所のある建物には毎年ツバメが家を作りにやって来ます。
今年も建物に4つの巣が出来て、それぞれにヒナがピーピーやっています。
でも、毎年ヒナが落ちそうで凄く気になるのです。
いや、落ちそうでなくて、たまに落ちてます。
落ちたばかりのヒナなら巣に戻してあげることも出来るのですが
「もうダメ・・・」というヒナを偶然見つけた時は、ちょっと可哀想な感じです。
でも、これも自然の摂理ですから仕方がないことなのでしょう。
ツバメは最速200キロくらいのスピードで飛べるそうです。
それでいてホバーリングも出来ます。小さいのに凄い身体能力です。
また、「ツバメが低く飛ぶと雨」という諺があるそうです。
雨が降る前は虫が低いところにいるためらしいのですが、
昔の人の観察力って大したものです。
ツバメと言えば、佐々木小次郎の「燕返し」。
最速200キロのツバメを斬るなんてとんでもない技ですから、
昔の人は観察力だけでなく、からだの使い方も凄かったのでしょう。
「人間の能力も捨てたものじゃないな」と、ツバメを見ていて思ってしまいました。
中谷之美