日常の生活はあらゆるところで電気の恩恵に支えられています。
たまに、「もし急に電気が使えなくなったら、自分はなにかできることがあるだろうか」といったことを考えることがあるのですが、まぁ思い浮かびませんでした。。
そんな時に、所さんの「世田谷ベース」のなかで、ソーラークッカーなるものが紹介されているのを拝見しました。太陽光を利用することで、電気がなくても温めや調理ができるというものです。番組では、プリンプリンの田中さんがおいしそうなパンケーキとおいもをふかしていました(学生時代に毎週楽しみにしていたボキャブラ天国を思い出しました笑)。
これは試してみたい!と思い、早速紹介されていたクッカーを購入。
「昭和理化学器械株式会社」さんのクッカーです。足利工業大学の中條先生と開発された、段ボールの片面に反射する加工がされていて、比較的軽くて折りたためるタイプのものです。
ソーラークッカーは空模様に大きく左右されます。
私が思い立ってクッカーを手に入れたのが梅雨の最中だったこともあり、なかなか晴れ間がやってこないなぁと思い、もう我慢できず曇り空のなかで試してみました。
第一弾はとうもろこしを蒸かしてみたのですが、梅雨時期の昼前、曇り空でも、屋外に設置していると、クッカーの中に置いている黒い飯盒があったかくなってきて、それだけでもだいぶ感動しました。
そして、少しでも空模様に晴れ間がみえると、あったかいじゃなくて、熱くなってきて、太陽光をうまく集まる様に設計されているクッカーの能力に感激しました。
なにより、曇っているところに太陽の光が姿を現し始めると、もううれしくなってしまって、「あぁ、ありがたいなぁ」としみじみ感じるのがまたいいのです。
しかし残念ながら、その日はまた曇ったりで、結局2時間くらい設置していましたが、とうもろこしは全体的に熱くなっていて、蒸されていたものの、もう一押し太陽下におければよかったかなという結果でした。
ソーラークッカーという道具はそのエネルギーの源が太陽から届く光なので、太陽が燦燦としてくると、とても嬉しいきもちになります。
夏の暑さが厳しい時期になりましたが、「うわー今日も暑そうだなぁ」という気持ちとともに、「でも、今日はクッカーが最高に威力を発揮しそうだなぁ」なんていうもう一つの気持ちが私のなかに芽生えてきました。
電気がなくても、太陽があればあたたかいものを口にすることができることがわかって、何か自分の中で、ひとつ腑に落ちるものがありました。
古代人が太陽を神として信仰するきもちも、なんだか少しだけ想いを馳せることができる気がします。
ソーラークッカーのような自然に対しての、人間の智慧や工夫の応用の仕方は素晴らしい。
もっと様々な分野でこの智慧を展開して、自然との接点が増える人間社会に結びついたらいいなと思っています。