東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「ヒビキと言葉」

最近、特に臨床の中で気を付けているのが言葉の使い方です。 操体の臨床は「感覚をからだに聞き分ける」ことを重要視しているので、私達が使う言葉一つでからだに聞き分けることが出来なくなるケースもあります。 例えば触診する時に「これから触(さわ)りま…

「ヒビキと記憶」

自身にヒビいた言葉は不思議なことに忘れかけた頃に蘇ってきます。 無意識の中でまるで8の字のように巡り巡って大切な時に私に語りかけてくるかのようです。 8という数字は操体では馴染みの深い数字ですが、ヒビキもからだの動きと同じように8の字に循環して…

「ヒビキと感動」

三浦先生、一週間ありがとうございました。 今週から三浦寛幸が担当致します。よろしくお願い致します。 今回のテーマは「ヒビキ」です。 私自身「ヒビキ」から得られるものは感動に繋がることだと思っています。 ここでいう「感動」とは人から与えられて涙…

学びつつ、ヒビいてくること7

筆まめな人とは 誰かを思い 誰かのために 費やす時間を何よりも贅沢な至福の時間だと想っている あなたにとって誰かとは誰なのでしょうね。 一週間三浦が担当しました。ありがとうございました。 blog.teizan.com

学びつつ、ヒビいてくること6

アシンメトリーとは非対称のことである バラバラに散らかされているようで全体として見事に調和が取れていること 対称とは全体が見事に調和されているようで、実はバランスが取れていない 対称とはからだの動きからとらえてみると不都合なバランスなのである…

学びつつ、ヒビいてくること5

何かに向けて取りかかるとその段階で仕事の半分は終わっている 何かに向けて取りかかるとは、すでに下準備が完了しているということだ 学び続けている中で その学びの貯蓄にふさわしい言葉と発想が必然として生まれてくるものなのだ ただ欲を出すと止まって…

学びつつ、ヒビいてくること4

孤独こそ 異常な好奇心と創造力を生み出すものである 孤独だから学び続けていくことができる しかしそれは、学ぶことが成熟したヒトだけが到達できる境地なのかもしれない 孤独を知らない人は品がないともいわれる 孤独を味わえる人は選ばれた人ともいう 孤…

学びつつ、ヒビいてくること3

従来の操体には大いに不満がある 明かすべきことも封印しているからだそれに気づかぬ者は自分を偽り続けて学んでいることになる。 しかし本人は今のまんまであり続ければ必ず危機が来る、存続できないそんな危機感も感じないとは…。 何を言っているのかわか…

学びつつ、ヒビいてくること2

操体法とは 臨床もどき 治療もどきのもどき加減ではない 哲学である その哲学とは 生命哲学である この世界の生命観、宇宙観を学ぶことなのだ。 ただのもどきに終始しても操体は理解できないだろう。 橋本先生はどう見ても右脳回路をもった師だ。 左脳思考で…

学びつつ、ヒビいてくること

今日から一週間、三浦が担当します。 からだの無意識が認識している中心と 本人の思考が認識してしまっている中心には誤差がある 生命のロマンは人生のロマンにつながり 操体のロマンにも密接につながっている 性のエネルギーは背筋力 世のエネルギーは腹筋…

伊達男のヒビキ

なんだかホヤと酒を飲んだ話で終わってしまいそうですが、 三浦先生はどこにいったのかな?と探してみると、ばっけみそ(ふきのとう味噌)などを買ってご満悦でした。 そして、先程からなんだか雄叫びとか太鼓のヒビキ(無理矢理ですか?)が聞こえるので、…

六日目のざわめき ホヤと酒瓶のヒビキ

さて、ホヤです。 「ホヤ」というと「ホヤ貝?」という方もいますが、 「ホヤって貝じゃないよね?」と思います。 丁度出ていたのは、石巻のホヤの会社。 ホヤのヘソといって、根っこの丸いところを焼いてあるんです。 ホヤは独特の味がしますが(ダメな人は…

五日目のヒビキ。もうすぐ仙台の七夕ですね

さて、先日二子玉ライズで、「宮城の食材を紹介するイベントをやっている」という情報(7月いっぱいやっています)を得ました。 私が愛読している「乗り移り人生相談」で、シマジ先生と絶妙なトークを繰り広げていらっしゃる、ミツハシさんがホヤを焼いてい…

鍼のヒビキ(四日目)

さんは鍼治療を受けたことはあるでしょうか。 やはり異物を刺すので、信頼できる先生に打って貰いたいですよね。 私の場合ですが、三浦先生にしか打って貰ったことはありません。 (先生、鍼灸師で柔道整復師です) たまに「操体より鍼のほうが得意」とか冗…

響く響く(三日目)

響くと言えば、私などはやはりストレートに「音が響く」と連想します。 そして響くと言えば、やはり弦楽器の音でしょう。 私はエレキギター系は大好きなんですが、小学生の頃、ジミ・ヘンドリックスの「Purple haze」(紫の煙)のイントロを聴いて、あの強烈…

鳴竜(二日目)

今年の2月、中学高校と同じクラスで、高校卒業後も長らく一緒に遊んでいた友人が急逝しました。暫く互いに音信不通だったのですが、彼女とはよく日光とか箱根に行ったことを思い出しました。 この辺りで湿っぽい話は彼女もいやがると思うので、やめておきま…

ヒビキ(初日)

こんにちは。畠山裕美です。一週間よろしくお願い致します。 易の勉強を始めてから、漢字の成り立ちに結構興味が湧いてきたりします。 「響」という漢字は、上の「郷」と下の「音」から成り立ちます。「郷」は、象形で「ごちそうを真ん中にして二人が向き合…

ひびき⑦・・・三方良し。

おはようございます。 サントリーの創業者、鳥井信治郎氏の経営哲学のなかに、「三方良し」というのがあります。 これは、もともと近江商人の商いのモットーからきているようで、信治郎氏の生家のまわりも近江出身の商家が多く、丁稚奉公先の主人も彦根出身…

ひびき⑥・・・信心。

おはようございます。 サントリーの創業者である鳥井信治郎氏は、とても信心深い人だったようです。 例えば、伊集院静氏の小説「琥珀の夢」にも、その信心深さを物語るエピソードや、信心深さを育んだ幼少期の母親の教えが書かれています。 琥珀の夢 上 小説…

ひびき⑤・・・補足3.

おはようございます。 「からだにききわける」ということについて、補足というかたちで不快感覚、快適感覚について一昨日、昨日と書いてきました。 からだのサインを無視することなく、積極的に快をききわけていくことは、より良く生きていく方向性として正…

ひびき④・・・補足2。

おはようございます。 昨日は「からだにききわける」ということについて、不快感覚の捉え方から書きましたが、やはり積極的にききわけるべきは快適感覚なのです。 快を求めるからこそ、からだの不快のサインにも敏感になれ、快を識るからこそ、不快から快へ…

ひびき③・・・昨日の補足。

おはようございます。 昨日のブログの最後に「からだにききわける」ということを書きましたが、これについてはもうすこし書いておきたいと思います。 「からだにききわける」この根底には、元々備わる原始感覚で、からだにとって気持ちがいいのか、悪いのか…

ひびき②・・・ウィスキーより2。

おはようございます。 昨日、ウィスキーのことを書いていたら、ちょっと夜飲んでみたくなって、買いに行ってみたのですけど、「響」は最近売ってないんですね。 先々月あたりに「響」の17年物と「白洲」の12年物が原酒不足で販売休止になることは、小耳…

ひびき①・・・ウィスキーより。

おはようございます。 東京操体フォーラム実行委員ブログ、今日からは友松が担当いたします。 一週間、どうぞよろしくお願いいたします。 今回のテーマは「ひびき」です。「ひびき」と聞いて、はじめに思い浮かんだのが、あの琥珀色の飲み物です。 「響」。…

できることは、あるかもしれない

(昨日の続き) からだを診ることと、楽器や音楽に向かう事は 「ヒビキ」というキーワードを持ってつながりをもつことができる。 このようなことを考え始めたのは、 のらりくらりと続けてきた音楽活動を昨年「冬眠」してからのことだった。 音楽での活動で知…

読譜

(昨日の続き) 「からだ」という動態を、ある種の「楽器」に喩えてみるとき、 からだへの「触れ方」は、 楽器の「扱い方・弾き方」に通じるように思う。 一方、触れるというその前に常に問われていることもあり、 それはからだの「どこに触れるか」というこ…

おこぼれ

(昨日の続き) 臨床中に被験者本人がききわけているヒビキ(感覚)は 本人にしかききわけられないもの。 これが基本です。 一方で、例えば臨床に立ち会ったり 講習の実技に参加していると こんなこともあります。 急にあくびがでる。 実技を見ていてこちら…

楽器と観客

(昨日の続き) からだに触れ、触れられた方は からだからヒビキを感じる。 ここでいうヒビキは「感覚」という言葉にも 置き換えることができる。 そして、ききわけられるヒビキ(感覚)は 基本的には、その人自身にしかききわけられないものである。 からだ…

芸風

月に一回兄弟子である畠山先生の主催する 視診・触診講座に通い続けている。 この講座、現在は触診にすこぶる影響を与える外気功基礎のカリクラムを含む 豪華版に進化している。 blog.teizan.com この講習に長年参加し続けていると、 からだに触れる、その「…

予期せぬ音がきこえる

私事で恐縮だが、 ニホンヤモリと生活し始めて7年ほど経つ。 彼らは生きているものしか食べない習性があるので この時期は夜毎、クモやガなどの昆虫をハントしに出かける。 この最中の話である。 主食のクモは橋の欄干のところにいけば大体捕えることができ…