東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

ディジュリドゥ

森田@最終日です。


先日、KNOBさんという方のディジュリドゥの演奏を生で聞く機会がありました。


ディジュリドゥとは、オーストラリアの先住民族アボリジニが神聖な儀式の時に使う楽器で、
シロアリがユーカリの幹を空洞にしたものをそのまま使っています。
太さ4〜6センチ、長さ1.2〜1.5m、TVなどで見たことはありましたが、生でじっくり聞いたのははじめてでした。


それまでのディジュリドゥのイメージは、
「面白そうだけどメロディもないし飽きそう」でしたが、
この時のKNOBさんの演奏が始まった途端に、
…なんと表現したらよいかわかりませんが、大きな気の固まりがどーんときてからだを満たし、
からだのなかに渦巻きのような回転など、うねりのようなものが生じて
演奏中ずっと気持ちがよくて「ふわわわわわ〜」と味わってしまいました。


からだの中の器はアクティブかつパワフルにうねっていました。
このままからだの歪みもとれていく、そんな感じです。
いや実際歪みもとれました。


実際、アボリジニの人々はディジュリドゥを治療にも使用していると後で知りましたが、
楽器の演奏を聴いてこんなにからだの反応があったのは初めてだったため驚きました。


吹き方は、唇を振るわせてその震えを筒の中に振動させて音を出すのだそうです。
基本的には、1本のディジュリドゥで1つの音程しか出ませんが、
リズムをつけたり頬のうごきでを音色や音質を変えることができます。


そして一度に2つの高さの音を出します。倍音が出せます。
この倍音を出すところに何か脳内麻薬が出る(トランス状態にはいる?)秘密が隠されているような気がしますがどうでしょうか。


ここで思い出すのは、モンゴルや、トゥバ国の歌唱法ホーメイ
声帯を振動させながら、気管や口腔で倍音を共振させ、
同度に2つ(ないし3つ)の音を発する技法です。
これは聞いている方も、やっている方も楽しい。
私も数年前、超歌唱家、巻上公一さん(わが東京操体フォーラムの相談役)のワークショップでホーメイに挑戦しました。


今でもちょっとできますよ。 い"よよよよん♪


日によって喉が固くなっている(つまりからだに歪みがある)とできないので、
うまくできない時は、からだを調整すると二つの音を出せます。なんとか(汗)。
よくやるのは、バイクや自転車に乗っている時。


睡眠不足でバイクでうとうとと寝そうになるときは、危険回避も兼ねて
ホーメイや最快適音を味わって(『操体法治療室』参照)眠気を吹き飛ばしてます。


声を使ってからだのチューニングをするのは飽きないし気持ちがいい。
これでからだが整うなんて恩の字です。
個人的には苦手だった低音がよく出るようになりましたし。



巻上公一さんのサイトはこちら(ワークショップの情報があります)




ところで、4/26の春のフォーラムのテーマは「発声」です。


巻上さんは「生体から極楽を生む方法」のテーマで話してくださいます。
今回は聞きたいこともありますし、参加者としても楽しみです。


もちろんそれ以外のプログラムも充実していますから、
ちらとプログラムをのぞいてみてくださいませ。


春のフォーラムのプログラムはこちら



ではでは1週間おつきあいありがとうございました。
今週の「散歩で出会った半野良にゃんこ」でお別れします。




多摩川河川敷にて薄い色の三毛猫



明日からは山野さんにバトンタッチです。
よろしくお願いします。



森田珠水




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