誰も手をつけず、気づいてこなかったことに注目しつづけ、四年、五年の歳月が流れてしまった。参考文献になるものは、今まで学びつづけてきた、私の学習の中の記録である。
それでも今まで書きつづけてきた内容は数百ページにも及ぶものになった。これから先、どうなるのか。明日、また原稿が書けるのか。原稿一枚、一枚書き上げていくことは、これから先並大抵のことでは、上がってこないのではないだろうか。近頃はいつもそんなことを考え、思っている。しかし、ありがたいもので五年間も費ぎ込んでいると、かなり、学習能力を身につけているようである。当初から見れば質量共に向上している。学習能力が上がってくると、広角的にも、そのテーマに肉づけできるようなヒラメキも生まれてくるのも事実である。今、皮膚の角層がはがれ、新たな角層が生まれているような心境である。もう少し、ねばってみようか。