東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

おさまるところにおさまる。初日

今週一週間は畠山裕海が担当致します。 よろしくお願い致します。 さて、私の本名は「畠山裕美(はたけやまひろみ)」です。一昨年からペンネームというか芸名というか「裕海」を使っています。 読み方は変わりませんがハタケとヤマと裕(ゆたか)な海、って…

ヒヨコとおさめ おまけ

「私の周囲には腰痛に悩んでいる人たちが、おどろくほど多い。 腰痛に完治という例がないのは、体験者なら誰でも実感できることだろう。 治(なお)る、のではなくて、治(おさ)める、というべきである。 病院や整体などで、いったんは治(なお)ったように…

ヒヨコとおさめ その6

○ 「修める」 ・正しくする・ととのえる……身を修める ・学び習う……学業を修める 『ビミョ~な言葉研究所』より 宮本武蔵の『五輪書』には 「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」という記述があります。 ムズカシイことはワタシにはわかりませんが、 ま…

ヒヨコとおさめ その5

○ 「治める」とも「収める」とも書くケース ・整えてもとの状態にする……騒ぎを治める/収める 丸く治める/収める 『ビミョ~な言葉研究所』より 「整えてもとの状態にする」って、何となくワタシらの仕事に 通じるものがあるような気がしないでもないですよ…

ヒヨコとおさめ その4

○ 「収める」とも「納める」とも書くケース ・中にきちんと入れる……刀をさやに収める/納める ・一定の枠に入れる……原稿用紙に収める/納める ・受け取って自分のものにする……権力を手中に収める/納める 『ビミョ~な言葉研究所』より 「元のさやに収まる」…

ヒヨコとおさめ その3

○ 「治める」と書くケース ・(国や地方などを)支配する……国を治める ・病気を治す……痛みが治まる 『ビミョ~な言葉研究所』より 橋本先生は『からだの設計にミスはない』の中で、 「大自然の原理として、人間は誰でも健康で幸福に一生をおくれるように、 …

ヒヨコとおさめ その2

○ 「納める」と書くケース ・(金品を)渡すべき相手に渡す……税金を納める・月謝を納める ・おしまいにする……歌い納める・見納め・聞き納め・仕事納め 『ビミョ~な言葉研究所』より 所得税、事業税、消費税・・・。 それなりに経営がうまくいっていれば、 …

ヒヨコとおさめ その1

今週は操体法東京研究会のヒヨコちゃんこと中谷の担当でございます。 一週間よろしくお願いいたします。 今回のブログテーマは「おさめ」ということでございますが、 昨日のブログで友松さんが書かれていたように、 「おさめる」を漢字にすれば 「収める」「…

最終日。

おはようございます。 今日は朝から、ウグイスの鳴き声が響いています。ウグイスというと早春の鳥として有名ですが、私の住む地域ではこの時期に鳴いていることが多いです。 「ホ~~ ホケキョ」ホ~は吸気、ホケキョは呼気。このように鳴くのは、この時季特…

滋養より。

おはようございます。 「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」自然が奏でる美しいものを見、美しい音色を聞き、旬のものをいただく。初鰹も良いですが、大地の営養を吸い込んだ旬の地のものをいただくのも良いですね。 キャベツにレタスに筍、アスパラガス。この…

以前の記憶より。

おはようございます。 このところの陽気のせいか、気がつけば部屋の片隅の観葉植物も随分と大きくなってきて、瑞々しく光を反射させています。葉っぱに触れてみると、若々しい肌のようです。 これから段々暑くなってきますから、葉っぱの感触を確かめながら…

土台から。

おはようございます。 麦畑の麦にも、ようやく穂がついてきたようです。麦一本一本が黄緑色のなかに黄色い穂を掲げ、風の向きに逆らうことなく、いっせいに穂を揺らすその姿は、大地の雄大さや恵みを象徴しているかのようです。 何事にも土台が大事だとは、…

中心理念へ。

おはようございます。 昨日ブログは、なにやらカタカナの長たらしい名前がたくさん出て来て、読むのが面倒だったかもしれませんね。 私も操体と出会い、橋本敬三先生の書物に触れるまで、古事記とかそういったものとは無縁でしたから、橋本先生の書物でたび…

古事記より。

おはようございます。 先週は5月なのに、台風が来て私の家の方でも、暴風が凄かったです。いつもであれば、薫風を受けて大空をいかにも泳いでいるといった感じの、鯉のぼりを見ている頃合なのですが、暴風でバタバタと吹き飛ばされそうになっている鯉のぼり…

縦軸をとおして。

おはようございます。 今週のブログは友松が担当いたします。 一週間どうぞよろしくお願い致します。 前回の担当の時は、まだまだ寒さが残り、まわりを見渡せば、木々は葉っぱを落としたまま眠っているような状態で、なんだか茶色い景色ばかりでしたが、今回…

おさめはご褒美である

名著「快からのメッセージ 三浦寛著(たにぐち書店)」に 「帰一の法則」についての記述がある。 快からのメッセージ―哲学する操体 作者: 三浦寛 出版社/メーカー: たにぐち書店 発売日: 1999/11 メディア: 新書 クリック: 18回 この商品を含むブログ (22件)…

足趾の操法からおさめを学ぶ

「足趾の操法」というものがある。 当フォーラムではここ数年、体験の時間を設けているので フォーラムに参加していただいたことのある方には 身をもって味わったことのある方もいるかもしれない。 とにかく、「きもちのいい」ものである。 操法として、快適…

カガミとおさめ

先日、日本の上古代文字ホツマツタエの勉強会に参加した際に 講師の先生から興味深いことを教えていただいた。 古代日本では軽い罪を犯した人への「刑」として 「大きなカガミ」の前に連れて行く ということが行なわれていたそうだ。 「能楽」に興味のある方…

変化のなかでおさまる

昨日の夜はたっぷり雨が降った。 こどもの頃から川の近くに住んでいるので 急な大雨が降ると、その度に鳴り響くサイレンを聞いていた。 昔はよく川の水が溢れて、氾濫していた。 昨日も案の定、サイレンが響いていた。 コンクリートの上に降る雨は あるもの…

眠りとおさめ

毎晩、眠り 毎朝、目覚める。 師匠からも「眠り」の大切さを何度も教えていただいているが、 本当に不思議なもので 「今日一日をどう過ごしたか」 そのことが、「眠り」の質に 如実に作用している感じがする。 目覚めているときの、その営み。 呼吸の営み 食…

操者のおさめ

操体臨床のプロセスは クライアント本人の感覚のききわけによって成り立っている。 「動診」を通して、 きもちのよさをききわける もし、ききわけられたら そのききわけたきもちのよさを 味わってみたい要求感覚があるのか、 「からだ」にききわける 味わっ…

操体にはおさめが在る

おはようございます。 瀧澤実行委員、一週間ありがとうございました。 本日より、寺本が担当します。宜しくお願い致します。 前回のブログデーマ「愛」に引き続き、今回は「おさめ」。 ふと閃きました。 「操体/操体法」というものがあることを知り 「自分…

「おさまる」ために「おさめる」

先日の春季東京操体フォーラムで 「般若身経」を講義する時間をいただきました。 今回はポイントを絞り 1.からだの使い方、動かし方にはルールがある 2.からだの動きは分類すると八つ(自力可能な動きは六つ) 3.般若身経は体操やストレッチとは違い、…

決めつけずに「おさめる」

操体において自己最小限責任生活必須条件である 息、食、動、想の営みとそれぞれに関わる環境が 健康維持において大切なことは既に知られているところです。 「生活の歪み」はこれらの営みのバランスが崩れることに よって現れてくる。だから、この四つの営…

自己責任で「おさめる」

自己責任という言葉は重いでしょうか? 自己責任という言葉は冷たいでしょうか? 自己責任という言葉には可能性があると感じています。 健康維持において私たちがやるべきこと、 それはからだの要求に適うことをすること。 からだが「おさまっていてちょうど…

「感覚する」ことを「おさめる」

「感覚する」ということを怠ることは 自己責任を放棄していることになります。 自分の行為が果たしてからだの要求に適っていることなのか… 橋本先生は 「治すことまで関与するな」とおっしゃっていましたが、 「きもちよさをききわけさせればいいんだ。きも…

からだへのおさめ方

からだの個々の細胞たちが日々おさめてくれていても 私たちが「おさめる」ことを怠ってしまうとからだは不健康に 傾斜していきます。 「おさめる」ことを怠るとはやるべきことをやらないこと。 やるべきことをやるとはストイックに 「こうしなければいけない…

やるべきことをおさめる

からだの個々の細胞たちは(体内の常在菌も含めて) それぞれの役目を果たして一つのユニットになっています。 それぞれがそれぞれの立場で主人公です。 一位もビリッケツもありません。 いらない存在など一つもない。 よく脳はからだの司令塔とか言われます…

「おさまっている」ってちょうどいい

春のエネルギーが“皐月のそよ風”に乗って 届いてまいりました。 エネルギー補充し、今週は瀧澤が担当致します。 よろしくお願い致します。 先日、2015年春季東京操体フォーラムを開催致しました。 ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。 引き続…

春のエネルギー7

5月になり、若葉もだんだんと、みどり色が濃くなってきました。 自然の中で感じる、色のコントラストが美しいです。 今回のテーマ、おさめ。 「おさめ」というテーマをいただき、7日間、私の感じることを書いた。テーマがあることで、「おさめ」ということ…