東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

氣 2日目

太氣拳を学ぶ際には、氣という物を徹底的に学びます。 大陸の氣とは、日本で考えられる物とは少し違うように僕は感じます。 現代の中国の大学病院で、正式な治療法として用いられる氣。 あやふやな物では、中国というお国柄では通用しません。 武術の氣とは…

僕なりの学び(一日目)

皆さんご無沙汰しております、今週ブログを担当します平直行です。 訳あって実行委員の勉強会での学びをお休みしております。 お休みしながら他の事を学んでいます。 操体、そして手技療法の源流を学び、やがて活かす為に。 僕は武術を学んでいます。 僕が学…

心とからだの研究(最終日)

昨日の続き 昨日に引き続いて、操体の動診をもう少し掘り下げてみよう。動診の動きを起こす際にはまずイメージすることから始まると先述したが、これにはからだの機能の一特性を理解する必要がある。この特性というのは、心の外にあるもののことを考えるとき…

心とからだの研究(六日目)

昨日の続き 操体の動診は感覚的、意識的にからだを動かすという独特の動きであり、その後に続く操法によってからだと心が自在に変化しうるもので、まさに妙療法としかいいようがない快へのボディランゲージである。こうした妙療法を通じて、一定の筋肉群が動…

心とからだの研究(五日目)

昨日の続き からだの筋肉や骨や関節について解剖学的な様子がわかったところで、今度は姿勢について考えてみたい。我々人間にとって姿勢はさまざまな体位をとることができるが、基本的な姿勢は「立位」、「座位」、「仰臥位」である。それらのどの姿勢にとっ…

心とからだの研究(四日目)

昨日の続き 意識動作として随意筋が働く場合、筋肉や神経以外に、骨や関節と密接に連動することになる。一つの動きを起こすには、筋肉と骨と関節が単一の運動装置として働くことになるが、それらは運動装置の中での異なった一部分にしかすぎない。作動原理か…

心とからだの研究(三日目)

昨日の続き からだの動きは筋肉活動だといってきたが、平均的な人間にとって、横紋筋のような随意筋や内臓筋の不随意筋もともに完全に休息の状態になることは殆んど起こり得ない。筋肉には、どうしても一定の緊張が残ることになるが、この緊張のことを「基礎…

心とからだの研究(二日目)

昨日の続き 操体の動診で行うからだの動きというのは、ある部分の筋肉を収縮させると同時に、その筋肉と反対の拮抗する筋肉を弛緩させることを意識的にもくろむ事である。このとき、部分的な動きに止まらず、全身の動きへと連動させなければならない。すなわ…

心とからだの研究

操体の動診では言葉の誘導というのがある。たとえば「感覚をよくききわけて! 」と、クライエントに促すのではあるが、現代人はその感覚をあまり使っていない。この感覚とは「意識」そのものであるが、我々は「無意識」の中で生きている。というのも生命維持…

同士と同志

その昔、全国大会か何かの席で、見知らぬ人に「操体をやっている同士だからいいじゃないですか」というようなことを言われたことがある。 何か頼まれたのだろうが、その内容は殆ど覚えておらず、何やら不快感を感じたことのみ覚えている。また、江戸川区で一…

美学。

先日の「東京操体フォーラム実行委員勉強会」で「自分の美学とは」という話になった。「美学」というのは本来「美の本質」を探求する学問だが、なかなか捉えがたいものである。 美学というのは、はたからみて「粋だな」というものではないかと思う。人に迷惑…

顕教と密教

昨日も書いたように、操体には「顕教」のように「一般の人が生活に活かせるような広くあまねく健康に活きるための基礎」であるもの(愛好者、操体Lover向け)と、私達が三軒茶屋ターミナルビルで日曜朝早くから限られた弟子達で、三浦寛師匠の「超最先端」の…

 師資相承(ししそうしょう)

師の教えや技芸を受け継いでいくこと。また、師から弟子へ学問や技芸などを引き継いでいくこと。「師資」は師匠・先生。また、師匠と弟子。「師資しし相承あいうく」と訓読する。東京操体法研究会の定例講習は35年目を迎えます。多くの方々が学んでいきまし…

編集と操体

熱海の夜、松岡正剛さんや、他の参加者の方々に「操体とはなんぞや」ということを説明する機会に恵まれました。松岡さんに「『操体』を説明するのは『編集』を説明するくらいやっかいです」と伝えたところ「なるほど」とおっしゃっていました。 私が「ISIS編…

編集

松岡正剛氏は、先々週秋穂さんが書いていた「編集学校」の校長でもあります。秋穂さんが参加したワークショップは「九州参座」と言って「ISIS編集学校」の体験講座のようなもの。 12年前、私はこの「ISIS編集学校」の第2期に参加しました。入ったといっても…

春爛漫

春爛漫。今週一週間は畠山が担当致します。どうぞ宜しくお願い致します。今年の3月中旬熱海某所で開催された「未詳倶楽部」という集まりに参加してきました。 これは松岡正剛氏が亭主役の「和」のテイストたっぷりの粋な大人の遊びの会です。私は10年前に入…

操体は無知(無明)を救う

仮に『からだ』は困っているから、間に合っていないから痛みを生じて訴えている。と、考えてみては如何だろう。(〜『からだ』の本音〜)『からだ』は困っていればこそ、本人に気付いて何とかして欲しいのだろう。しかし、本人は知らぬ存ぜぬで『からだの要…

イノチに言い訳しない

操体を学んでいると、色々な気付きを頂く。人間は約60兆という細胞で維持できている。一日に入れ替わる体細胞数は、なんと3000億個にもなるらしい。自分を映しているように見えている鏡は、他者を映しだしている鏡でもあった。この世に生まれ落ち、この世…

記憶と味覚と嗅覚と・・・

『操体』は『天然自然の法則』として成り、『操体法』は応用貢献を成す・・・。橋本敬三先生の哲学に触れるコトは、生命の波動感覚に触れていることでもある。青春とは肉体の”成長”における一時期ではなく、自己探求があればこそ味わえる生涯の糧であって”生…

スタイルを繋ぐ

『操体』を、そして『操体法』を学んでみようとするなら、ポイントはいくつかある。そもそも、本来競争して一番を決めるようなものじゃないってこと。『操体』は「何でも受け入れることのできる、大きな器である」と知り、三浦理事長はそれを捉えて、『操体…

「スタイルは青春」

山本五十六氏の言葉。「やる気を起こさせ やってみせ やらせてみせて 合点させ はだかにならねば 人は動かじ」 ある意味その通りである。他者にいくら素晴らしいものだからやりなさい、と言っても、まず、やる気がなければやらない。動いてやってみせなけれ…

「スタイルを掴む」

昨日は三軒茶屋に朝八時集合、そして月に一度の実行委員勉強会。三浦理事長と実行委員、学ぶ空気、気付きの確認、緊張ある学びはいつでも有り難いものです。感謝できる意識は気付くこと。真理を知ることでもあります。学び取ろうとする意識、それは何かを感…

「スタイルある学び」

皆様、おはようございます。花の彩り、宴たけなわという風情、まさに天然色の春爛漫。そして春と言えば・・・なんと言っても『春季東京操体フォーラム』今回のテーマもズバリ、『温故知新 古きを知って新しきを知る 操体法実技指導』実際に参加者に体験して…

「真っ盛り」

福岡の桜も今が満開です。今回のブログも何とか最終日まで漕ぎつけました。今回は私が「編集」という新しい体験とめぐり合わせていただいたエピソードを中心に書かせていただきました。「編集」に限らず私が生きていく上において様々なめぐり合わせを享受し…

『春休み』

今、学生さんたちは楽しい春休みの真っただ中私も学生時代はこの世の春とばかりに2週間足らずの春休みは朝から晩まで遊び呆けていた楽しい思い出があります。しかし、最近の子供たちは春休みといっても結構忙しそうでまだ中学校にも上がる前から、春の春期…

「操体を編集してみる」

畠山先生を筆頭に編集のプロフェッショナルが集い三浦先生を中心として操体を本気で学んでいる東京操体フォーラムブログで操体を編集するなんて我ながら大それた事を予告してしまったものです。今更ながら自分自身の行き当たりばったりさ加減にほとほと嫌気…

「操体を伝える」

昨日のブログの内容の続きになります。もし「何のこっちゃ?」と思われた方がおられるのであれば是非昨日の東京操体フォーラムブログをご覧ください。ISIS編集学校「九州参座」で教えていただいた内容でもう1つとても印象に残った課題がありました。それは…

「自分を菓子に例えると」

先日、東京操体フォーラム常任理事の畠山先生の紹介で知の巨人松岡正剛氏のISIS編集学校の九州地区のセミナー『九州参座』に参加して来ました。最初は「操体」と「編集」の関係性が理解出来ずに未知との遭遇を体験しようとばかりに会場の扉を開けたのですが…

『木の芽立ち』

つくしんぼ 風に揺れてる 木の芽立ち春の陽気に誘われて、ちょっと一句詠んでみました。温かい春の日差しに誘われて、自然の動植物がムズムズと動き始める季節です。冬の間土の中でひっそりと春の訪れを待っていた植物たちが新芽を出して一斉に天に向かって…

『それぞれの春』

]4月になりました。3月は別れの季節ですが、4月は出会いの季節です。学校や会社ではピカピカの1年生たちが、緊張した面持ちで4月を迎えたことと思います。フレッシャーズの皆さんへ昨年の春季東京操体フォーラムで特別講師新田和長氏にいただい言葉をプ…