東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

あらためて今①

香さん、一週間ありがとうございます。テーマは引き続き「改めて見直してみる」です。今週担当の瀧澤です。よろしくお願い致します。いよいよ、2019春季東京操体フォーラムまで1ヶ月を切りました。今回のテーマは、昨年の秋に引き続き「身体芸術と操体」です…

習慣の見直し

当然や当たり前と思い込み、その思考の中で習慣化していた事が、実はそうではなかったと気づいた時、自分の事ながら衝撃的でした。そして、気づくと当然や当たり前という表現は当てはまらなくなります。自分が思い込みの中で作り上げていた事を実感します。…

便利に頼りすぎる

言葉は物事を理解するために本当に便利だと思います。しかし、言葉によって理解度は深まるばかりではなく、惑わされたり、解釈を間違えたりすることを忘れてはいけないのだと思います。 インターネットでの情報は本当に手軽なものになり、いつでも多くの事が…

情報量

仕事をしていてこの数ヶ月、考える事がありました。 それは、私の思考の癖というか、思考習慣が反映され、凝り固まったものになっていたという気づきでした。全く立場の違う方に助言を貰う機会があり、その時に痛感しました。持っている情報量も違ったことも…

日常を丁寧に過ごせば、その先は見えてくる

料理研究家の辰巳芳子さんという方がいらっしゃいます。 私が辰巳さんを知ったのは、ドキュメンタリー映画「天のしずく」を鑑賞してからですが、それから辰巳さんの本を時々読んでいます。 辰巳さんの本を読んでいると、日常の慌ただしさから離れ、いのちを…

気づき

感覚を磨く事を大切にしたいと日々思っています。 しかし、具体的にどのようになった時に感覚が磨かれたといえるのかがよくわからないなと思う一面がありました。ところが最近、自分の選択や決断するコトやモノが確実に変化した事を実感する事が増えました。…

読み直す

一度読んだ本を読み返すと、こんな事書いてあったかなという事があります。 以前読んだ時に読み過ごしたか、理解できないまま終わってしまったのですが、この気づきを得た時に、その本の価値をより強く感じます。そして、著者の伝えたい事をどれぐらい理解で…

年度末

一週間担当します、香です。 3月は年度末で締めくくりの仕事と新年度の準備が重なる時期です。 桜の開花を横目になんとなく慌ただしさを感じています。 見直しを繰り返し検討した内容が、カタチとなり新年度が始まります。 毎年やるべき仕事は大きく変わるわ…

みなおせること⑦

曰く、第3の脳、外部の臓器=外臓、ともいわれる皮膚。 この皮膚こそは、知るほどに実に重要で、魅力的なのだとわかる。 例えばその一つ、骨や内臓、結合組織との繋がりである。 経絡上にあるとされている経穴、つまり「ツボ」というものは、常時 あるもの…

みなおせること⑥

操体法は、治療者の立場に立たず、治すのは受ける側の本人であり、 その能力を発揮しているのは、”からだ”にあり、そのものである。 言い換えれば、症状そのものこそ、治してくれる立場なのである。 しかし、本人にとって不都合なこの症状は、現代医学でも標…

みなおせること⑤

(続き) 皮膚を改めて見直してみることで、ハッキリと臨床は変わる。 あらゆるデータを学んで、頭にたたき込んで覚えていったとしても、 一人の人間が生まれてから死ぬまでに学び取るコトを、自分だけの 手柄にしようと目論んでいても、たかだか知れている…

みなおせること④

(続き) 皆様に,皮膚って本当に素敵だなぁ、という実感をもって頂けたら、 という想いも含めて、もう少し改めて見直してみよう。 前回迄のブログで確認して頂けたように、「触れられる」および、 「触れる」という、感じるメカニズムについて、皮膚情報を含…

みなおせること③

(昨日の続き) では、連合入力を必要としない”新たに発見された知覚とはいったい? それは、「新しい知覚モデル」として紹介されている事実なのです。 リアルタイムで皮膚感覚の情報を、”外因性ボトムアップ入力”により、 第二次運動野(大脳の運動に司る部…

みなおせること②

(昨日の続きです) 皮膚を改めて見直してみる新たな知見として、ワタシ自身とても興味 深く感じたのは、理科学研究所の行動神経生理学研究チームが発表し ていた、「従来と異なる皮膚知覚の新回路を発見」ですね。 これは、難しいところまをできるだけ簡単に…

みなおせること①

今週は駿河区出身で茅ヶ崎市在住の岡村郁生が担当になります。 どうぞ、よろしくお願い致します。 テーマは「改めて見直してみる」なんですよね。 このテーマでまず考えたこと、からだの最も表面にある皮膚。 それも、皮膚にききわける操体の第三分析法です…

改めて見直してみる その7

毎回の講習では必ずノートにメモを取る。 そしてたまに見返してみる。 以前はこんなことをメモしていたんだなと考える。 当時は読み取れなかったことが今では理解できるようになる。 そのためにメモを取っているようなものだ。 一度聞いたことも何度でもメモ…

改めて見直してみる その6

イメージするって何なのだろうか? 改めて考えてみた。 最近気が付いたことはイメージが上手く浮かばないと真似できないということだ。 ゴルフもイメージできないと上手くスイングできない。 上手くいくときはイメージが出来ている。 こんな感じって自分で思…

改めて見直してみる その5

いままで重力について考えたことがなかった。 操体を学ぶことで重力という問題が重要になってきた。 みな普段の生活で重力を感じることは少ない。 それは電力や磁力などの「強い力」に比べて重力は「弱い力」だから普段意識せずに過ごしているようだ。 地球…

改めて見直してみる その4

操体を学び始めて約9年経った。 当時と比べると普段の生活態度はだいぶ変化している。 夜中までに仕事をしなくなり、完全な朝型になった。 時間内に詰め込み仕事をしなくなり、少し余裕を持たせるようになった。 以前と比べたら罵倒しイライラしなくなった。…

改めて見直してみる  その3

たまにマジックバーへ行く。 何度も見ているマジックもあるのだが、何度見ても騙されてしまう。 マジックでは注目させているカードやコインの方に目線がいき、その反対の動作はほとんど見えていない。 マジシャンは注目させるのが上手いのだ。 全体を見渡せ…

改めて見直してみる その2

好きなことは繰り返し行うことができる。 いつも聴いている曲もカラオケで歌詞を確認すると意外な発見がある。 ふとしたときに操体関連の本を読み返してみる。 いままで理解できなかったこと。気がつかなかったこと。 あれ?こういう解釈ができないかな?と…

改めて見直してみる その1

今週からブログのテーマが「改めて見直してみる」に変わります。 1週間お付き合いよろしくお願い致します。 私は本当に面白いと思った映画は何回も繰り返し観る。 映画「ゴーン・ガール」はもうかれこれ10回は観ていると思う。 海外旅行に行く機内であればま…

「憶の快」七日目

2019年春季東京操体フォーラム は4月29日の開催です。テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です

「憶の快」六日目

脳に入力される情報は膨大なものである。それを全て取り上げて処理していては、生きて行けないだろう。 意識で掬い上げて、その一部だけが脳裏に残る。でも本当は全ての情報は記憶されている。無意識の中にストックされているはずだ。 見た(look)と思って…

「憶の快」五日目

「人間は、眠っている状態が本当の姿ではないか」という考え方がある。 橋本敬三の言葉を引用して表現するならば、運動系が休止して、植物系を主体として活動している状態、と言えるだろう。 まさに、生きる事に徹している姿である。 よけいな雑念や欲が無い…

「憶の快」四日目

矛盾・抵抗・障害・・・・・これらは、自己を発見し確認させてくれる。 何の問題もなくスルーしてしまうと、そこに創造はない。 一方で、争いの無い平穏な場がないと、練り上げたり深めたりする事が出来ない。 緊張と解放 そのバランス 対極にある性質をも包…

「憶の快」三日目

人生は、トレード・オフだ。という合理的・実存的な考え方がある。 しかし、選択しなかった方に対しても、十分な吟味と配慮があってこそ、今の生が生きてくるのではないか? いやむしろ、それらに支えられて生きているのではないだろうか? 2019年春季東京操…

「憶の快」二日目

まるで前世からの記憶の糸を手繰り寄せるかの様に巡り逢う人。 至近距離にいてニアミスしそうなのに、擦れ違っても気付かない人。 御縁とは、その人の中に生まれる前からセットされた快・不快のお導きによるものではないか? 2019年春季フォーラム « 東京操…

「憶の快」一日目

娑婆に対して、安全に守られていて何ひとつ不自由の無い状態とは、子宮内であろうか? これを仮に胎内感覚と呼ぶとすれば、これが「憶の快」を表現するのに最も近い言葉であろう。 誰もが懐かしく、安らかな安息の空間である。究極のノスタルジーは、ここに…

「憶の快を考える ~その7~」

本日で最終日になります。 一週間自分の受け止めている「憶の快」について好きに書いてきましたが、これは確かな定義もなければ、しっかりと確立されたものではないものなので、各人の感覚的に受け取ればよいものだと思います。 私自身の憶の快の対するイメ…