東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

『見えない世界』

今日整骨院のスタッフの子達とお金の事について話をしていた。お金持ちになるにはどうすれば良いのか?豊かであるというのはどういう事なのか?果たしてお金持ちである事が幸せだということなのか?最近は整骨院もそうですが、鍼灸院やマッサージ院、リラクセーションサロンやセラピスト系のサロンなど街を歩いていると様々な看板や広告を目にする。それだけならまだしも、整体師で1億円を稼ぐ方法教えます!やら繁盛店にする為のノウハウを教えます!などという手技療法家向けのコンサルタントのDMが毎日のようにポストに入っており、若い子達に話を聞いてみると僕たち(私達)はこの先治療家として生計を立てていく事が可能なのか?などと何かと不安を感じて頭を悩ませているようです。そのような話を聞きながら、以前東京操体フォーラムの実行委員の中で三浦理事長が「墓場まで持っていけないものに執着するな。」とお話をされていたのを思い出していた。墓場に持っていけないものというのは、お金や車、豪華な時計やブランドバックのような金品や地位や名誉などの社会的な肩書きの事を指しているのだと思います。確かに『地獄の沙汰も銭次第』とも言う事も良く耳にしますが、得てして死んだ後では全くの無用の長物ばかりです。むしろ財産を残したばっかりに残された家族が不幸せになったなどという笑えない話を耳にすることもあります。まぁ、私自身は橋本先生を見習って、墜落しない程度に上手くバランスと取りながら綱渡りをしていければ良いかなと考える事にしています。『足るを知る』ってヤツでしょうか。

話は変わりますが、あなたは夢にうなされた事ってありませんか?私は小さい頃に見た夢の中でひとつだけ今でも鮮明に覚えている夢があります。その夢を見たのは恐らく幼稚園の年長さんだったか、小学校の低学年だったか位だったと思います。その夢の中で僕は何故か誰にも見えない存在になってしまっているのです。親戚の伯父さんや友達、私の事を良く知っている人たちに声をかけても、手を触れても誰独りとして私の存在に気がついてくれないのです。その時の不安な気持ちと言ったら本当に今思い出しても背筋が凍る思いがします。
その夢を見てから感受性の豊かな幼き日の私は、夜眠る事が怖くなってしまって軽い入眠障害になってしまうくらいのショックでした。「死んでしまうということはどんな感じなの?」と周りの大人達に尋ねて回っていました。「また眠ったら僕の存在が消えてしまうのではないか。」と自分自身の存在が無くなってしまう事の不安を感じてしまっておちおち眠っていられなくなってしまったのです。とは言ってもそんな事も2〜3日で忘れてまた朝寝坊するくらいに眠れるようになっていたので何も問題はなかったのですが、我ながら繊細な少年だったなと今ではそんな自分自身を愛おしくも思えます。

しかし、そんな繊細な少年も大人になり操体を学び、少し自分のイノチというものと真剣に向かい合うようになりえるようになりました。その中で「肉体は朽ちても自分の実相である魂は未来永劫生き続ける。」という事実を知りました。肉体も荼毘に付してしまえば墓場まで持っていく事は出来ませんが、お骨は墓場で眠っても魂はより自由な存在となって大空を飛び回れるようになるのです。お金をコツコツ貯めるよりも、自分自身の魂を磨いていく事の方が明るい未来への投資なるのです。目に見える世界よりも、目に見えない世界の方がとてつもなく価値がある世界なのです。もっともっと魂を磨き上げて『死後に役立つ魂の磨き方を教えます。』というセミナーでも開いてみようかと思います。そんな魂の磨き方を教えてくれる東京操体フォーラムはコチラです。

東京操体フォーラムin 京都2011は8月28日(日)に開催されます。北村翰男(奈良漢方治療研究所、奈良操体の会)、三浦寛

Sotai Forum inMadridは、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催致します。三浦寛

2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。