東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

〜学び方を学ぶ〜

操体を学び始めてから一年が経ちました。 私は三浦先生から個人レッスンというかたちで操体を学んでいますが、最初は操体の歴史や想念の話からレッスンはスタートしました。 「操体法」は臨床テクニックのみと思われがちですが、「操体法」はあくまで橋本先…

〜操体との出会い その2〜

治療院に入り、三浦先生から「何も聞かないから、終わった感じを聞かせてください」と一言。出していただいたお茶をすすりながら目の前の先生を見ていると、すべてを見抜かれているような、そんな気分にさせられました。問診されない治療なんて初めてでした…

〜操体との出会い その1〜

今日から1週間担当します瀧澤です。宜しくお願いします。今回、初登場になりますので、私と操体(三浦先生)との出会いから書いていこうと思います。 私がいかにして操体(三浦先生)と巡り会うことができたのか?それは昨年の春。当時、私は鍼灸マッサージ…

快適感覚(最終日)

昨日の続き 意識的静止状態での自力快適感覚を得るには日本式座位がそれを充足させてくれることになると、昨日も述べた。日本式座位では座位が高く、かつ脚を下に折り重ねるために下腹の前方が空いているから、腰をぐっと前に押し出すのに便りがよいものだ。…

快適感覚(六日目)

昨日の続き 快適な感覚は意識的な身体環境内においてのみ感じるものであるから、当然にして睡眠中のような無意識的なレベレでは起こりえないのがふつうである。それでは意識の中にあって静止した状態で 「自力で快適感覚」 を得ることは果たして可能なのであ…

快適感覚(五日目)

昨日の続き 操体の気もちよさというその感覚でいろいろな疾患は大いに改善されるものである。ところが我々大人にとってその感覚を味わうのは実のところ、そんなに簡単なことではない。子ども達のようにあるがままでいたら、意識はあらゆる感覚に対して開いて…

快適感覚(四日目)

昨日の続き 今日は 「聞く」 ことについて考えてみたい。 操体ではよく 「からだの声を聞く」 と言うが、これは広義の意味合いで使っているものだ。正確に言うと、 「見る」 というのは少なくとも眼を開くという動作を伴い、またその対象物に焦点を合わせる…

快適感覚(三日目)

昨日の続き 快適感覚を味わうための第一条件は、からだと心を通じて全面的なくつろぎの態勢がとれているかどうかである。からだのどこかに凝りがあっては快感覚の絶大な恩恵に浴することができない。何回も操体臨床を受けながら、いっこうにさしたる効果もあ…

快適感覚(二日目)

昨日の続き 操体が提唱する快感覚というのは、心身一体という真理を踏まえた療法である。人間はもともと心身一体の存在であって、からだと心の分離は死を意味する。からだだけの人間もいないし、心だけの人間もいない。からだと心が別々にあって、この両者が…

快適感覚

今回は快適感覚をテーマに話を進めていくことにしたい。操体では、この 「快」 を味わうということを強調しているが、これには生体の内部環境の整備に果たす役割は、実に大きいものがあるということだ。この快という気もちよさをききわけることができると多…

意志を通すその意識〜想念のアウトプット〜

『生体の歪みを正す』創元社 (423頁〜) 橋本敬三先生は、当時の医師会会長であった武見太郎先生に「−報告とお願い−」書簡で届けている。 この内容は、人間の願いを超えた人間の本質を知る訴えでもあり、敬虔な信仰からの祈りのように感じる。 ふと、思い出…

生命エネルギーのインプット〜その4〜

柏樹社主催のシンポジウムの際、竹熊宜孝氏、野口三千三氏、福岡正信氏、和田重正氏、金光寿郎氏と、 参加者の皆さんの前で橋本敬三先生はこのように語っている。地湧きの思想〈1〉未来を啓く人間観 (1980年)作者: 柏樹社出版社/メーカー: 柏樹社発売日: 198…

生命エネルギーのインプット〜その3〜

目覚める喜び 昨日のワタシ(80兆の細胞)はアポトーシスを迎えて、再び自己再生した生まれ変わった朝は始まります。 新生したワタシ自身がまず起きて顔を洗う前、トイレに行く前に行うのは、ほぼ習慣となった日記です。自由訳 般若心経 (朝日文庫)作者: 新…

生命エネルギーのインプット〜その二〜

「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」(道元禅師) 夏になれば私のまわりにも、ホトトギスは飛んできて鳴いてくれます。 もちろん、夏にも花は咲きますし、夏にも月はありますよね。 さすがに雪はありませんが、現代の冷蔵庫のなかには…

生命エネルギーのインプット

国民の祝日である海の日を含んだ三連休、如何お過ごしでしたか?ワタシですか?ハイその通りです。濃密な時空を超えたタイムトラベラーとして 『操体マンダラ 三浦寛 Live ONLY-ONE 46th Anniversary』に参加しましたヨ。呼応して朝早くから準備…

(二日目)その根っこは上からは丸見えになっていても、地面からは見えないのさ

「ギブ&テイク」ではなく「ギブ&ギブ」になっている。 それが操体の学びなんだよ、と操体の師匠三浦寛先生に教えて頂く。ワタシ自身思うに、成せる者が成すように真理を分け合ってできているのであり、 与えられたモノゴトを、噛み砕こうとする努力を忘れな…

指先に光を見て空に明星を眺め、それを虚空に感じる

今週のブログ担当は、海開きした茅ヶ崎の海からお送りするブログ、 担当は”神龍”にギャルのパンツをお願いしてしまいそうな岡村郁生です。一週間宜しくお付き合い下さい。さて、湘南の夏といえば皮膚の露出度上昇、そして健康的日焼けといえば佐助氏。 人体…

『運動系の力学と心身の健康』

一週間のブログも本日が最終日となりました。橋本先生の『失われた一文』の意味を探して一週間書いて来ましたが、最終日は精神機能と運動系の関係性についての文章を見て行きたい。そしてこの文章を読み勧めながら橋本先生の『失われた一文』が前出の文章だ…

『温かい家庭の作り方』

6日目は機能に引き続き「こころ」と「からだ」の関係性についての続編である。昨日は「やっぱりこころとからだは切り離しては考えられないものなのだ。」と云う内容であり、今日はそれに続く「それではこころとからだの調和を如何に取っていけばよいのか。」…

『精神的光明面の把握』

5日目の今日はケイゾー・コードの本丸である。初日にあげた『生命現象の云々〜』という文章はこの項に書いてある文章である。この部分は主に私達を悩ませる症状疾患とこころとの関係性に注目して書かれているところであり、西洋医学の医師であった橋本先生…

『環境に適応する感覚の鍛錬』

今週一週間のブログ本日折り返し地点に立ったのですが、未だケイゾー・コードの謎解きまではいたらず着地点の検討すらついていませんが、本日も昨日に引き続き『健康に関する四つの場』を読み解いて行きたいと思います。誰が言ったかは知りませんが、『操体…

謎は益々深まるばかり

前文に続いては『生命を支える栄養の合理的摂取』というタイトルで、食の自然法則について書かれています。「時間(季節)と空間(地域)の弁証法的約束に則った食養を積めば智・徳・体ともに健全な発達をすると言う。」ここで取り上げられている弁証論とい…

ケイゾー・コード

昨日に引き続き福岡のミステリーハンター秋穂が2日目のブログをお送りいたします。前出の文章はその部分だけ取り上げてみると、有機やら無機やら素粒子やらと科学の話かな?と思える様な内容ですが、これは操体法創始者の橋本敬三先生が人間が健康に生きて行…

7月に入って早々大ニュースが新聞紙面を賑わせました。

『ヒッグス粒子ほぼ確認 万物の質量の起源 宇宙成立の解明に道』いや〜、本当に素晴らしい。これで私の頭を悩ませていた問題が解消されます。 ところでこのヒッグス粒子って何ですか?加藤茶のくしゃみギャグの事ですか?だいたい私の知らない事は、東京操体…

最終日です。よろしくお願いします。 操体の創始者である橋本敬三先生は、85歳のある日(1982年)「きもちのよさをききわければいいんだ。きもちのよさで治るんだからな」と、三浦理事長に言われたそうです。この「きもちよさでからだは治る」というシンプル…

アトラス

六日目です。よろしくお願いします。 今回のブログは脳内の現象について多く書いていますが、脳がある頭は非常に重たいのです。例えば体重10kgの幼児で1.0kg〜1.3kg、体重50kgの大人で5.0〜6.5kgというように、頭の重さはおよそ体重の10%〜13%と…

受動意識仮説

慶應義塾大学理工学部の前野隆司教授が説かれているものに「受動意識仮説」というものがあります。受動意識仮説とは脳科学分野の学説であり、判断などの意識は、脳が作り出した受動的反応をただ自覚しているだけという説があります。 昨日のブログで、自分が…

α波

四日目は、昨日のブログで脳波に触れたので、脳波の中のα波をもう少し深く調べてみたいと思います。 操体法により一つ一つの動きから快適感覚をききわけ、ききわけた快適感覚を十分に味わっている間のからだの反応は、面白いほど様々な現象を引き起こします…

脳波

昨日は子供の患者に対して、操体法により快適感覚を味わっているときに、それを見ていた親御さんのからだも変化したことをミラーニューロンから書きました。三日目の今日は、脳波から考えてみたいと思います。お付き合いよろしくお願いします。 まず脳波とは…

ミラーニューロン

二日目です。よろしくお願いします。 昨日のブログの内容ではあまりに僕の農業の顔が出てしまい、本当に臨床をしているのかという声も聞こえてきそうなので、今日は臨床で面白い体験が続いたので報告したいと思います。 僕の勤務するクリニックのリハビリテ…