東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

操体7

操体法は、実際に操体法を受け、体感、体験するとわかる部分が多いと思います。 なぜなら、感覚に注目しているからです。 感覚は、実際に体感した人が受け取ります。 どんなに説明を受けても、その経験や体験、体感がないと 言葉を言葉としてしか受け取れな…

操体6

操体では動診(どうしん)という動かして診る方法がありますが、 操者のアプローチ方法が変化すれば、動診で診るものも変化します。 つまり、D1とD2では動診をとおして診ているものが変化します。 変化すると書いていますが、共通してみているものもありま…

操体5

操体法は操体法を受けている人が感じる快適感覚、 「気持ちがいい」という感覚を指標にします。 「気持ちがいい」という感覚をあじわうことでからだの歪みが整います。 この快適感覚を操体法を受けている人があじわうためのサポートを、 操者である私たちは…

操体4

操体は操体法の技術的な面と、 橋本哲学といわれる、橋本敬三先生のからだをみる、からだについて関わるために 大切な考えが根底にあります。 どちらも知り、身につけることで理解が深まります。 どちらかだけでは、操体が操体にはならないのだと理解してい…

操体3

操体法には、操体を受けている人が感じる感覚を、 受けている本人がききわけ、あじわう方法があります。 これを操体法ではD2といい、感覚分析ともいいます。 操体法を受けている人が感じる感覚に意識を向け、その感覚を操体法では大切にします。

操体2

操体法では、からだは動くという、動的な部分をとても重要視している。 静的ではなく動的なときにからだがどうなっているか?を非常に大切にしている。 そのため操体法には、動診(どうしん)という分析方法がある。 言葉のとおり、動かして診るのである。 …

操体1

今日から香が担当します。よろしくお願いいたします。 操体の創始者である橋本敬三医師の根底は、 疾病医学ではなく、予防医学さらには健康医学の視点から捉えていた。 つまり壊れてから治すのではなく、健康なからだを健康に維持するためにどうするかを考え…

操体を初心者に説明する⑦ 「渦状波」

操体には 「渦状波」 という皮膚へアプローチする操法がある。 これは操体操法の手法の一つであり、患者に軽く触れるだけでからだのヒーリングプロセスを大きく加速することができる。 そっと軽く触れるだけで痛みや炎症も軽減し、筋骨格系が整えられていく…

操体を初心者に説明する⑥ 「動診と表現」

操体では、「からだの感覚をききわける」 ということをすでに述べたが、患者自身が治療者であるなら、その感覚診断も患者自身でしなければならない。 疾患を持ったからだは、横紋筋系に収縮異常があると述べたが、そういったボディの歪みは視診や触診という…

操体を初心者に説明する⑤ 「快適感覚と自力自療」

操体の臨床における操者は、呼吸と意識のテクニックを学んで両手の波動を非常に高い周波数に高めている。 そして患者のある部位に触れると、まるで同調した回路のように患者のからだが操者の手に共鳴して同期化していくことになる。 これは快適感覚を誘導す…

操体を初心者に説明する④ 「患者と施術者」

操体では施術者と患者の関係を明確にしておく必要があるとしている。 まず、治療者は誰なのか、ということを最初に理解しておかなければならない。 これは極めて重要なことであり、しっかりと区別することがその前提条件である。 そういった操体における治療…

操体を初心者に説明する③ 「からだの声をきく」

からだの感覚に意識を向けるというのは、英語ではアウェアネス(awareness)と言うが、他にも 「自覚する、知覚する、気づく」 という意味もある。 操体ではまた 「からだの声をきく」 という言い方もするが、これは精神と肉体が一つになったそのからだの声…

操体を初心者に説明する② 「からだの感覚」

特に初心者が操体を学ぶ場合、 いきなり 「操体法」 ではなく、 「操体」 とは何か、を最初に知ることが求められる。 操体の理論は 「快適感覚につきる」 ということを論理的に知ることは勿論、さらにそれを、身をもって体験し、理解する必要がある。 それに…

操体を初心者に説明する➀ 「操体を説明するということは」

今回のタイトルは 「操体を初心者に説明する」 です。 1週間にわたってお届けします。 人に何かを説明するというのは意外と気を使うものである。 なぜなら、物事を正確に伝えることができたのかどうかということが重要であるからだ。 我々が何かの説明を受…

体操ではなく操体だもの⑦

今日が最終日となります、よろしくお願いします。 「橋本敬三師は、こんなことも語っていますよ。 『人間は誰が作ったのかわからない。 神様、仏様なのか知らなくとも作られたものだ。 すると、ちゃんと法則があって作られた。 その法則知らないから、みんな…

体操ではなく操体だもの⑥

続きです。 「実際は、受けるだけでなく、学ぶんですよ。 感じているのは生命で、『からだ』はその為にあるのですから。 それを『ききわけていく』のです。普段の仕事や日々の生活で、 忙殺されている時は、『からだ』にききわけていないんですよ。 そこで、…

体操ではなく操体だもの⑤

つづきです。 「すべての、モノゴトには繋がりがあります。 そのなりも、それなりも、やはりプロセスはあるのです。 ですから、橋本敬三師はこんなことを語っています。 『物事には、全(すべ)て、 天然自然の法則が貫通している。 知らぬと間違う、勉強す…

体操ではなく操体だもの④

では、続きと参ります。 「操体法って、ホント素晴らしいんですよ。 なにが素晴らしいのかといえば、自力自療って言葉が ありまして、自分一人でも、できるんですよね。 勿論、私みたいな、誰かに手伝って頂いてもできます。 重要なポイントとしては「からだ…

体操ではなく操体だもの③

更に続きとしてはこんな感じでしょうか。 「今、お伝えした、あなた自身の生活環境の場で、いったい どうやって「からだ」そのものを使っているのかですよね。 安心してください、私を含めてパーフェクトなんて取れません。 誰だって、この社会の場で生きて…

体操ではなく操体だもの②

前回の続きとしては、こんな感じでしょう。 「生活の場には、あなたしか関与できないことがあるんですね。 『息』は、”からだ”に通す、呼吸に関わること。 『食』は、”からだ”に通す、飲食物に関わること。 『動』は、”からだ”に通す、使い方・動かし方に関…

体操ではなく、操体だもの①

おはようございます。 今日からブログ担当する茅ヶ崎在住、岡村イクオです。 一週間テーマは「あなたに操体を説明したら」になります、 どうぞ、よろしくお願いします。 さて、一般的にいう、「操体」ってなんですか? これは来院者にもよく質問されるので、…

私があなたに「操体」を説明したら  その7

何だかこの場が嫌だな。ざわつく。不快。 誰でもそんな経験をした人はいると思います。 その場(空間)に居たくない。 そんな時あなたはどうしてますか? 私はそんな時、即座に逃げます。 もし逃げられない時は我慢してそれが過ぎ去るのを待ちます。 空間に…

私があなたに「操体」を説明したら  その6

「操体」では感覚を重視します。 普段の忙しい生活をしていると、 それは私にとってどれだけのメリットがあるの?儲かるの? 私がこれだけやったんだからあなたもこれだけやってくれなきゃ! とギブアンドテイクの法則でつい考えがちです。 私は営業している…

私があなたに「操体」を説明したら その5

私たちは何処から来て、何のために生まれてきたのでしょうか? ちょっと哲学的ですね。宗教の話でもありません。 私たちは神様の存在を信じているくせに誰も見たことがありません。 私たちが聞いたことのある神様、知っている神様だけでもいろいろあります。…

私があなたに「操体」を説明したら その4

私は「操体」を学ぶことにより、 自分のからだが壊れた原因を知ることができました。 他人が壊したのではなく自分が壊したのだと。 からだを道具として使っていたことがよくわかりました。 そのことに気が付けただけでも、 あなたも「操体」を理解したことに…

私があなたに「操体」を説明したら その3

「操体」を知る前の私はからだの痛みは他人が治してくれる。 そのことだけを望んでいました。 自分は全く悪くない。 なぜ私だけがこの痛みを抱えているのか? なぜ普通に生活しているのにこんなにからだが痛むのか? その考え方自体が間違っていました。 「…

私があなたに「操体」を説明したら その2

期待を胸に始まった講習は「操体」の講習は、私が期待した「操体法」俗に言う実際にからだに触れることではありませんでした。 この感覚は中学校から始めたバスケットボールと同じようなものでした。 入部当初からかっこいいシュートを決めたい! しかし部活…

私があなたに「操体」を説明したら その1

今週からブログのテーマが「私があなたに「操体」を説明したら」に変わります。 1週間お付き合いよろしくお願い致します。 「操体」とは?を説く前に。 そもそも私は「操体」を習いたくて講習に参加したわけではありませんでした。 私の痛みを取り除いてくれ…

わからないから、やる

丁寧に生きようとすると、我々は過去の誰かが創った言葉や概念を使って、日々多くの物事を処理していることが分かる。 でも、本当に生きる(少なくとも、人生の重大な決断をする)時は、自分の内から湧いて来る感覚やことばに依拠するはずである。 人生は、…

入門

念願の操体法を学べる喜びで、講習会に参加することが嬉しかった。 当時、三浦先生は、第2分析から第3分析へ飛躍しようとされている時期だった。 とにかく、三浦先生は止まらない。 「やっていれば、変化するのがあたりまえだろう。」これが先生の口癖であ…