愛の自覚か…。
フッと、年に数回呼ばれるように足を運ぶ「骨董屋」の事が思い出される。
一年のうち数回、無性に訪れたくなる空間。そんな不思議な「骨董屋」がある。
別に何か欲しいものがあって訪れるわけでもなく。
決して広くない一部屋に、店主曰く「御縁」のあるモノが
一見、無秩序に。でもそれが不思議と心地よく、無邪気に並んでいる。
そこでの時間と空間を味わいたくて、足を運ぶ。
訪れると、店主が奥の部屋からするするとオモテに出て来る。
「ちょっと、待ってろ」と言って
絶妙な間合いで、缶コーヒーを出してくれる。
この空間にあるものは、みんな愛しいもののように見えてくる。
この店主の魔法がかかっているのだろうか。
以前魔法にかかって、真剣に年代物の「十手」を買いそうになったこともある。
缶コーヒーを飲みながら、そんなモノたちに囲まれて
何でもない話から、何でもある話まで。
時間を忘れた空間のなかで
気付くと私自身にも、魔法がかかっているかのように、心地よい。
自分自身、30年モノの「からだ」という器。
ひとりひとりの人間の「からだ」も
本来は一点モノの骨董品のようなものなのかもしれない。
御縁という目に見えない波動の渦のなかで
心地よさを味わいながら、何かが充電される。
からだはちゃんと覚えていて、愛を自覚する機会を
ことある毎に提供してくれているのかもしれない。
「2015年春季東京操体フォーラム」開催決定
4月29日(祝)に開催いたします。
『目からウロコ』のプログラムを企画しております。
詳細は以下、「東京操体フォーラムHP」をご確認ください。
http://www.tokyo-sotai.com/?page_id=980