東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

二日目

自分に無頓着になれる、とは、自分を極端にそぎ落とし、見えていない、見ていない新たな自分が見えてくるということです。 無心に我を忘れてやり通し続ける愉しみごとの学びが 、自分を越えた、つまり自分自身の姿なのです。自分越えが本来の自分自身なので…

初日。

今週は三浦が担当します。 猛烈な暑さもやっと静かに落ち着き、早朝は秋らしい涼秋がただよいます。 私事ですが、先日私は65歳を迎えました。人間は未知の時の間に足を踏み入れます。 今日を迎えることも、年齢を重ねることも、私にとって年を重ねることも…

コンフォートゾーン

「いやぁ〜、もうすぐ10月ですねぇ〜、1年がアッという間です よねぇ〜」「今週も早かったねぇ〜」「今月も終わったねぇ〜」 などなど、よく口にする会話ですよね、特に年をとるにつれて、 1ヶ月、1年が早いこと早いこと、気が付くと月末、そして年末と 年々…

自然の中に身を置く

『感覚と感性を磨く』この二つは我々が臨床家として常に意識し、 心掛けなければならないキーワードだと思っています。 何故なら、私たちが向き合うべきはクライアントの”疾患症状”や ”疾患部位”ではなく、クライアントの、『もの言わぬ身体』が 向き合うべ…

易経

『四書五経』ってご存じでしょうか?うっすらとは分かると思いますが、 今のように学校が一般的で無かった時代に主に、武家の子息達の スタンダードな教科書として用いられていたものが、『四書五経』です。 基本、儒教の教えを説いているもので、テレビの時…

野球とBase Ball

『お・も・て・な・し』って妙なフレーズの後に、チーンって手を あわせてご焼香されてもなぁ〜などと思いつつも、2020年の東京オ リンピック開催が決定致しました。 私自身、身体を動かすことは大好きで、未だ将来の夢や仕事の選択 にモヤモヤしていた際も…

バブル

日曜日、恐らくは、今年の民放ドラマ最高視聴率をとったであろう と思われる『半沢直樹』が終了した。『やられたらやり返す!倍返しだ!』 って思いっきり昭和テイストがプンプンするセリフも何だか小気味よく、 脇を固める役者も独特の味を出していて、久々…

会いに行くアイドル

『会いに行けるアイドル』ってフレーズで一躍、一世を風靡したのが、 ご存じAKB48ですが、私の様なオジさんはもはや誰が誰なのかがサッパリ 分からず、AKBよりも一世代前のおニャン子が辛うじて分かる世代になって しまいました。別にここでアイドルに関して…

予想通りで

数ヶ月ぶりのご無沙汰で御座います、出雲之国の住人福田です。 相変わらず、両師匠に挟まれたこの一週間、箸休めでお願い致します。今年は以前のブログでも書きました様に、『癸巳(みずのとみ)』の年です。 一般的には”巳年”と省略形で呼ばれ、いつの間に…

トイレ掃除もろもろ。

お店とかそうですが、トイレ掃除は大切だと言われます。 世の中の人気商売のタレント大御所もトイレ掃除をしているとのことです。 また、トイレに神様がいるのは日本だけかもしれません。 埴山姫命(ハニヤマヒメノミコト)というのが、厠神として有名ですし…

ドライブがかかる。

10年程前までは、操体法東京研究会の受講生は、鍼灸師、柔道整復師などが殆どだった。 何故ならば、講習の告知は「月刊医道の日本」誌に掲載されていたからだ。「医道の日本」誌は、鍼灸東洋医学の専門誌であるから、一般の人にはあまりなじみがない。現在は…

封印を解く。

10数年前、私はそれまで講習で指導していたものを止めた。 プロ向けの臨床操体の講習だ。 現操体プラクティショナーの中にも受講したメンバーがいる。私が習って、それまでやってきたものは、勿論第一分析(D1)だった。 そしてそれは、「快方向に動かす」と…

猫の爪切り

以前にも書いたと思いますが、私の特技は「猫の爪切り」です。初対面の猫でも切れます(笑)。猫というのは非常に敏感です。 ある猫は、家のヒトが獣医さんに往診を頼んで、電話口での「先生」という言葉に反応し、押し入れにもぐって出てこなくなったとか。…

居つく・居つかない(2)

先日、夏バテしたので、かかりつけのクリニックに注射を打ちに行きました。クリニックの先生は、仙台出身で、橋本敬三先生と操体を知っていらっしゃいました。 プラセンタ療法というものを推進している先生です。 他の医師がやらないことをされている、すご…

居つく・居つかない

現在、東京操体法研究会の臨床講座では、伏臥位での足関節の外転、内転の介助法の練習を行っています。 最近の受講生は割と上手くやりますが、私は最初これができませんでした。 私は器用ではないのです。要領よくホイホイできるわけでもありません。 また、…

アキレスのかかと。

中谷さん、一週間ありがとうございました。 私も操体はまだ20年。小僧っこかピヨピヨです。こんにちは。畠山裕海です。 一週間よろしくお願い致します。足趾の操法、というものがあります。その中に「落とす」という操法があります。 被験者の足趾を保持して…

「目」とか「みる」とか おまけ

ある日、今よりもっと若かったころのヒヨコちゃんが、めくって遊ぶカードゲームをしておりました。 そのカードには、猪さんとか、鹿さんとか、鶴さんとか ・・・ かわいい動物や花のイラストも描かれたとってもオシャレなカードです。 するとゲームの相手を…

「目」とか「みる」とか その6

東洋(漢方)医学的な診断といえば「四診」を中心に行われます。「四診」とは「望診」「聞診」「問診」「切診」の4つです。 一つ一つの細かいところは皆さんのほうがよくご存じだと思いますが、この中で西洋医学的な「視診」に相当するのが「望診」です。 …

「目」とか「みる」とか その5

「〜「みる」というのは、非常に多義にわたる内容をもつ言葉ですね。目で見ることを日本人は非常に大切にしてきた。そして、人生のいろんな局面を「みる」ということばで表してきた。人間のからだも「診る」し、人間のいのちのケアの意味で「看る」し、最後…

「目」とか「みる」とか その4

からだの悪いところが手にとるようにわかるとしたら ・・・ 臨床家にとってこんなにありがたいことはありません。 たとえば経絡指圧の増永静人先生。皆さんご存じのとおり、経絡がみえるというスゴイ先生です。 経絡指圧と操体法の考え方には似たようなとこ…

「目」とか「みる」とか その3

「目は心の窓」と言われているように、目の状態はその人の心の状態を表していると考えられているみたいです。ということは目は心にもっとも近いところにある器官なのかもしれませんネ。 そうなるとゲゲゲの鬼太郎のオヤジさんは、いつでも心まるだしってこと…

「目」とか「みる」とか その2

佐助実行委員のブログに興味深い動画が載ってました(視覚その4)。 全盲の男性が散らかった廊下を歩く動画なんですが、目がみえないはずの男性が見事に障害物をよけていくんです。ビックリですよねぇ。 「ブラインドサイト」と呼ばれる特異な能力らしいの…

「目」とか「みる」とか その1

今週は操体法東京研究会のヒヨコちゃんこと中谷の担当でございます。一週間よろしくお願い致します。 「やられたら、やり返す。倍返しだ!」。ただいま絶好調のドラマ『半沢直樹』の決めゼリフでございます。 いやいや、倍返しってなかなかイカシてますよね…

般若身経と心の調和。

おはようございます。 昨日は、般若身経と他の健康体操的なものとの、違いについて書きましたが、昨日書いた事以外にも、般若身経には大きな特色があります。 それは、からだに感覚をききわけるという事。自然法則に則り、からだを使い、動かすという意識を…

いきなり、「動く」ではなく。

おはようございます。 昨日、からだの使い方、動かし方にも、純然たる生かされし自然法則が自在する。と書いていますが、それを表しているのが「般若身経」です。 般若身経は、健康体操的なものではなく、エクササイズでもない。これらに共通する事は、「動…

バランスという事を考えてみる。

おはようございます。 昨日は、スポーツを土台として、バランスをとるのではなく、バランスをとってからスポーツをやる、という考え方のほうが良いのではないか、と最後に書かせていただきました。 スポーツに怪我はつきもの、という話は良く聞きます。怪我…

年頭放談より・・・2

おはようございます。 昨日、橋本敬三先生の「年頭放談」より抜粋した文章の中に、トリムという言葉が出てきました。文中で、トリムとは船のバランスをとることを由とする語で、人間身心のトリムをとって行こうという運動である、と書かれています。 これを…

年頭放談より・・・1

おはようございます。 昨日は、国の負債が1000兆円を越えたという事から、国の歳出の中で大きなウェートをしめる社会保障関係費について書きましたが、この現状を約40年前に見越し、費用の事はさておき、一人一人が人間としての尊厳をもって生を全うす…

1000兆円超。

おはようございます。何日か前に、今年の6月末の時点で国の負債総額が1000兆円を越えたと耳にした。 単純計算すると国民一人当たり792万円の負債を抱えていることになるという。 負債の大半は国債によるものだが、税収で歳出を賄えないから、国債を…

攻める守備。

おはようございます。 今週は友松が担当させていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。8月も終わり、今日から9月ですね。 相変わらずの暑さが続いていますが、夏の終り特有の、何か寂しい感じがするような、そんな感じがします。日が暮れるのも早く…