『楽』と『快』の違いについてを説明するのはなかなか難しい。それを知っている友人が先日教えてくれた。
彼女は南画家だ。南画家というのは、『書、詩、画、篆刻(てんこく)』の四つをマスターしなければならないのだが、そのうちの『篆刻(てんこく)』には漢字学の勉強をする。その膨大な知識の中から、彼女がそっと教えてくれたのはこういうことだ。
『楽』と『快』の意味には勿論重複するところもある。例えば"cofortable"という意味などである。
この、重複する意味があるのでこの二つの区別は難しいのだそうだ。全くその通りだ。
楽、というのはもともと巫女が病気の平癒のために、両手に鈴を持って踊っている様子から出来ている漢字だ。音楽、も音と鈴を振って舞う巫女の姿を考えると何となくわかる。一方、「快」という文字だが、「りっしんべん」、すなわち「心」という「へん」がついている。『快』には「はやい」という意味もあるのだそうだ。そういえば「快速電車」と言うではないか。といっても単にスピードが速いという意味だけではない。(笑)この「はやい」とは、例えば二人で話しをしていて、相手の言うことがすこん、ときもちよく入ってくるような「はやさ」を指すのだそうだ。
「この『早さ』って何だろう、と思って三浦先生の本とひろみさん(私)の本を復習してみたんだけど・・・・」
「これは『原始感覚』のことを指すんでしょうね」
『楽』になくて『快』にあるもの、それは『原始感覚』なのだ。
これって、すっきりしませんか??
一週間ありがとうございました。
フォーラムでお会いしましょう
島根は松江の福田画伯にバトンを渡します。
畠山裕美拝
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