私が最初に操体を習ったのは、三浦先生ではありませんでした(岡村さんしかりですが、他の操体を知っているからという利点もありましたし、操体の色々な面をみることが出来ました。これも大事な修業の一環だったと思っています)。
当時通っていた整体の学校(秋葉原)の通学路に「操体法」という大きな看板を出しているところがあったり(津田温古堂)、学校でも操体法の特別授業があったりして、わりと勉強には良い環境にありました。
私は当時「操体法治療室」は読んでいたものの、秋葉原の「津田温古堂」には行く気にならず(毎日前を通っているのにね)、三浦先生に連絡しようかと色々考えている時に、その学校で操体法の特別講義が開催されることを知り、早速申し込みました。
この時、教えてくれた先生はK先生と言いましたが、熱心な先生で、仙台の温古堂に行ってみたりしていたそうです。
後で聞いたところ、三浦先生のところに行って治療を受けたそうですが(勿論どんなことをやるのか偵察)、渦状波を受けて寝てしまい、気がついたら寝ていて何をされたのかわからず、という話でした。
この先生の勧めで、橋本敬三先生の本を熟読し、教えて頂いた「いわゆる基礎」と「応用(連動操体っぽいもの)」を修練しました。私の場合、実際に人様のからだを借りて練習を積むことができたので、K先生に習ったことは、ほぼ完璧に再現できるようになりました。
この時私が習得したのは、「快方向に導く」とはいうものの、やっぱり後で考えると、二者択一の楽な動きだったんだなあ、と思いますが、ピンポイントで痛みを取るとか、即効性はものすごくありました。
そこから開業までは省きますが、当時「オンナが院長の操体専門?」だからどうか知りませんが、結構「お手並み拝見」とか「道場破り?」っぽい感じでやってきて、その即効性に驚いて「教えてください!」ということになった人が結構いました。
というわけで、私は三浦先生に操体を学ぶ前に、自分で講習を持ち、また、1998年には既にHPを持っており、操体のポータルサイト的な情報を流していたので、書籍を書く幸運にも恵まれたのでした。
結局は、三浦先生の臨床を目の当たりにして「快を問いかける操体臨床とはこういうものだ」と、ズッコケた挙げ句、目からウロコが落ちまくり「痛みがとれるとか、即効性があるのがいいわけではないよね、と、こちらは10年以上封印していました(後に、D1'として、甦らせました)。