東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

『最近ラジオって聞いていますか?』


私中学生の頃は毎日の様にラジオの深夜番組を楽しみに聞いていた気がします。
その頃はまだ自分の部屋にテレビが無くて、かろうじてあったラジカセで
ラジオを聴くのが本当に面白かった。たまに葉書とか書いてみたりもしていましたね。
高校生くらいになると親が余ったテレビを私の部屋に置いてくれてテレビも見れる様のなったし
ラジカセが壊れてCDラジカセになり聴きたい音楽はCDを買って聴く様にって
益々ラジオを聴く機会が減って来てしまっていました。


ところが最近になって再びラジオが面白くなって来てしまいました。
そのきっかけはiphoneポッドキャストというアプリケーションでいつでも
ラジオが聴くことが出来る様になったことだと思います。
このアプリは自分が聴きたいラジオ番組を登録しておけば
聴きたい時にいつでも過去にさかのぼって番組をダウンロードして楽しめます。


ラジオって当然ですけど映像が無いから話している内容を
イメージしようとするととても集中しないといけないんですよ。
ちょっと他のことに気を取られていたら一体何の話をしているかわからなくなる。
でも集中する分聞いた内容がテレビに比べると耳に残りやすい気がするんです。


話をしている人の顔が見えないって云うのも魅力の1つかもしれません。
例えばとても声のきれいな女性のパーソナリティーがいたとして
こんな風にきれいな声の人だから、細身で色白できっと髪は長いに違いないとか
勝手な想像を膨らまして勝手に楽しむことが出来るんですよね。
そんでもって実際にイベントなんかで実際に会ってみると全然違ったりして。


橋本敬三先生もNHKのラジオとテレビにそれぞれ出演されていますが
私の個人的な思考の問題ですがやっぱりラジオの人生読本の方が好きです。
テレビの『温古堂診療室』も生前の橋本先生を知らない私達世代にとっては
橋本先生の姿を知るとてもためになる資料では在るのですが
人生読本『人間の設計』の様な強いメッセージ性は感じられません。


人生読本は15分の3本で合計45分間橋本先生が操体哲学を
独特の東北なまりで説明してくださっているのですから内容は濃いです。
『人間の設計』も『温古堂診療室』もNHKエンタープライズから出ている
『DVD 操体法 橋本敬三の世界』の中に修められているので
いつでも聴くことが出来る様になっています。

操体法/橋本敬三の世界[DVD]

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ちなみに私が今はまって聴いているラジオ番組は東京FMで放送されている
スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんの『ジブリ汗まみれ』という番組です。
この鈴木さんがジブリ宮崎駿監督や高畑勳監督の話をしている様子を聴いていると
この両人の仕事に対しての向き合い方や哲学が橋本先生や三浦理事の話と繋がる気がするのです。
どんな世界でもその道を究めようとする人の生き様というのは本当に魅力的です。

2013年4月28日 東京千駄ヶ谷津田ホーにて、春季東京操体フォーラムを開催致します。