東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

向き合う時間

先にも少し登場しましたが、 「時間」というものが気になっています。 何も意識する事がなくても 勝手に経過し、流れていくもの。 以前は「時間」に関して興味をもつことも 特別考えることもなく、ただ流れていくものであるように 感じていました。 最近は少…

楽を選ばない生き方

昨日に引き続き、 逆に「憶」というものに通じることはないだろうな と感じているのは「楽」という選択肢です。 動診・操法としてあえて「楽」を通す場合は別として 操体を学ぶにつれて、日常生活で口にする言葉、 また意識のボキャブラリーから「楽」という…

時間も変化する?

これも最近、講習やフォーラムなどに参加していて感じる事ですが 半日みっちり、あるいは 朝から晩まで操体漬けという状況の中にいて 「あれ、もうこんなに時間が経ってるの?」 と思う事が増えました。 これは私に限ったことではなく、 その場を共有してい…

名前のついていないものに出会う

最近の操体の大きな特徴として、 まだ名前のついていない物事(モノ・コト)に 触れる機会が増えてきているように感じています。 まだ名前がついていないということは A:存在が認識されていない場合 と B:存在はわかっているけど、名前がない場合 など様々…

その先の世界へ

おはようございます。 瀧澤さん、一週間の投稿ありがとうございます。 引き続き今週は寺本が担当致します。 テーマはなんと「憶の快」ということで・・・。 宜しくお願い致します。 瀧澤さんのブログタイトルにもありましたが 今回のテーマは私自身のなかで…

憶の快ってなんだろう⑦

操体を日常に生かす。それには、この「からだ」が常に「うごいている」こと抜きには語れないでしょう。般若身経。形をつくるのではなく、感じるプロセスによって形になっていく。毎朝「からだ」にききわけながら、生かされているところから始まる「うごき」…

憶の快ってなんだろう⑥

今も継続していただいている三浦先生との個人レッスン。レッスンが始まったばかりのころは、毎回レッスンの頭に臨床を受けるところからのスタートでした。人にやる前に、まず自分が味わってみないとネ。というわけで、皮膚を介して「からだ」がききわけてい…

憶の快ってなんだろう⑤

調和的な勘、それは何かと共に生きていることを直感的に感じることなのかもしれません。共生といえば、僕たちの消化管のなかにはマイクロバイオータ(腸内に生息する微生物群)が存在し、消化活動や免疫系だけではなく、「微生物語(びせいぶつご)」を介し…

憶の快ってなんだろう④

感覚の源流といえば、原始感覚。橋本先生はこんなふうに書いておられます。 からだの設計にミスはない―操体の原理 作者: 橋本敬三 出版社/メーカー: たにぐち書店 発売日: 2002/12 メディア: 単行本 クリック: 24回 この商品を含むブログ (24件) を見る 「自…

憶の快ってなんだろう③

生理的欲求、いわば「からだの要求」といえば、生まれたばかりの頃の僕らは、それはもうシンプルに反応するというところからスタートします。原始反射というこの時期特有の反射もありますが、それは「刺激に対する反射」という単純な生理だけで語られるよう…

憶の快ってなんだろう②

からだの奥から「ホッ」とする感じ。緊張から弛緩への状態変化が生み出す感覚とも言えるかもしれません。 しかし、それがからだの奥からということになれば、筋骨格系横紋筋系運動系の視点だけでは見えてこないでしょう。この辺りは「楽」では決して味わえな…

憶の快ってなんだろう①

香さん一週間ありがとうございます。今週担当の瀧澤です。引き続き、テーマは「憶の快」です。よろしくお願い致します。ここ最近、久慈ではつよい風が吹いています。冬といっても晴れの日が多いので、風がなければ気温が氷点下近くでも耐えられないほどでは…

生きる

谷川俊太郎さんの詩で私が好きな詩です。 とても有名な詩で、教科書にも載っていたことがあるので、 ご存知の方も多いと思います。 「生きる」 抜粋 生きているということ いま生きているということ それはミニスカート それはプラネタリウム それはヨハン・…

いま

詩人谷川俊太郎さんの「いま」の意識 「いま」は物理的には一瞬でありながら 心理的には一瞬に止まらないひろがりをもっています。 とらえ難い時間ですが それ故に「いま」にはどこかドラマチックな響きがありますね。 この文章を読んでいると、からだを思い…

柔軟さ

直線で物事をイメージするのと 球体で物事をイメージするのでは 同じ物事でもかなり違うイメージだと実感することがありました。 イメージが変化し、今まで自分が捉えていたものとは 全く別のモノでした。言葉では同じモノをイメージしているのに 私の中では…

様々な角度から

私たちには視覚というとても優れた機能があります。 みえることで本当に様々なことを知り、感じ、考えることができることには 感謝しかありません。しかし、みえることにとらわれ過ぎて、見落としをしていることがあることを忘れてはならないなとも感じてい…

受取る

受け取るって簡単なようで難しいなと感じます。 なぜなら、全く私が認識していないものは、受け取れないと気づいたからです。 ヒトも モノも コトも 私の前にやってきているのに 私はなんのそのでスルーしていることがどれだけあるのだろうと。 もちろん、意…

福寿草

歩いている私の目線よりもずっとずっと低いところで、小さい花が咲いています。 さりげなく生き生きと咲いている花は、小さくとも輝いていて、とても力強く感じます。 日常に追われ、意識から遠ざかっていた季節や時間をふっと思い出します。 操体には快適感…

淡々と

今日から香が一週間担当します。よろしくお願いいたします。 動診(どうしん)を学んでいくと、体感して学ぶことの凄さを実感します。 からだを通して感じる感覚には様々な表情があると思います。 様々な表情という表現が適切かどうかはわかりませんが 自分…

快の根源⑦

子どもは間違えない、大人は間違えることがある。 子どもの頃に自然を味方にできたことは、生きていくうえで大きな力。 大人問題 (講談社文庫) 作者: 五味太郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2001/05/08 メディア: 文庫 クリック: 31回 この商品を含むブ…

快の根源⑥

昨年の夏の終わりには、湘南地方にほとんど雨の降らない台風が来た。 とてつもない南風は、湘南地方の海から潮を巻き上げ、広範囲に塩を 大量に含んだ風を北へ北へと飛ばした。 その後、南の窓には塩がべっとりとついて、我が家の自転車は錆びた。 秋になり…

快の根源⑤

多様性に富んだ自然の中に、生命の息吹を感じる。 多元性を感じていた少年の記憶、「遠の記憶」を辿っていく。 もう今から30年以上も前に、祖母と山菜取りに行った事を思い出す。 人通りのない道を外れて山の中腹に入る、決まった場所に生える山菜。 自然…

快の根源④

私たち人間が、この世界に存在する理由って何だろう。 何億年もかけて生じている生命の記憶。 これを生まれてくる赤ん坊は、余すことなく受け継いでいる。 そして、原始感覚で生きている猫も同じようにうごいている。 「生命記憶」という名のそれは、遠の記…

快の根源③

二日目の今日も引き続いて「憶の快」を感じつつ書いてみますネ。 忙しい時にも腹が減る・・・。 『グリュリュ~グッグゥ~グルルルル』 特に女性の皆様にとって、由々しき音源の出どころに悩まされた、 そんな記憶もあるかと思います。 ヒトのからだ―生物史…

快の根源②

2日目のお付き合い、どうぞよろしくお願い致します。 今週のテーマは「憶の快」ですね。 この意味とは、編集工学研究所松岡正剛先生も親交があったという、 故三木茂夫先生の著書にある言葉「遠の記憶」を引用に始まります。 解剖学者であり、形態学者でも…

快の根源①

今週は静岡駿河区出身、茅ヶ崎市在住の岡村がブログ担当となります。 どうぞよろしくお願いいたします。 テーマは「憶の快」となりますが、そもそも「憶の快」という言葉自体、 全く一般的な捉え方ではありませんよね。 ですから、この漢字の意味を捉えやす…

憶の快 その7

足趾の操法®を毎月勉強している。 足(根っこ)の部分に問いかける操体法だ。 これも快適感覚を非常にききわけられる。 足趾の操法®を受けている間、生命の記憶に訴えかけられている感じがある。 一週間お付き合いいただきありがとうございました。 来週から…

憶の快 その6

自宅の愛犬のお腹に1㎝ほど大きな腫れ物ができていた。 かなり固いしこりでこれは動物病院へ行って検査して取り除いてもらわなければダメだと思っていた。 動物病院に行き、肉腫の細胞の一部を取り除きその結果を待つこと一週間。 その前に何かできることは…

憶の快 その5

自宅になる観葉植物は日に日に成長している。 ゆっくりだが確実に。 環境が快適であれば尚更、生き生きと成長しているようだ。 植物が近くにあるだけでなんと気分がいいのだろうか!

憶の快 その4

映画「ボヘミアンラプソディー」を観た。 魂を揺さぶれるようないい映画だった。 映画の一場面でプロデューサーから6分間の長い曲はラジオでオンエアされないと反対される。 しかし、クイーンとしてはどうしてもシングルとしてボヘミアンラプソディーを売り…