東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

『子供に野菜を食べさせる方法』

先日、明石家さんまさんが司会をしている『ほんまでっか?TV』という番組の中で、食事中、子供に水を飲ませる様にすると喜んで野菜を食べる様になるという話が取り上げてあった。内容的にはジュースや炭酸飲料等味が濃く刺激の強い飲み物を飲むと、野菜の様な薄味の食べ物では満足出来ず、味が濃くて刺激の強い食べ物を欲する様になってしまうため、全く刺激のない水を飲ませる事によって、薄味の食べ物でも満足出来る様になるというものでした。確かにキンキンに冷えたコーラを飲む時には脂っこいフライドチキンやピザが欲しくなるものです。そして毎日毎日コーラとフライドチキンばかりを食べ続けていたら・・・考えただけで羨ま、いや恐ろしい。体重計に乗るのが恐ろしくなってしまいます。たびたび参考にあげるが橋本先生の『からだの設計にミスはない』の「第三章 毎日を快適に過ごす為に」の中の「食事について」の文中に

 我々は味覚に誘われて食を享楽と考えている域にきている。これは一部では恩恵ではあるが、溺れると不謹慎になり、更に進めば堕落となり、自然にそむいた災害を身にまねくことになる。そして食のみが一番手っ取り早い享楽の対象となるのであるから反省しなければならない。

と書いてある。確かに私が小さくてまだ祖父母と一緒に暮らしていた頃は、田舎であったからお店がなかったということも理由の1つだとは思うが、外食をした覚えがほとんどない。食事は家族みんなで揃って家の食卓を囲み「いただきます。」をするのが普通でした。しかし福岡の街に住んでみると、老舗から新規オープンのお店まで、和食だろうが、イタリアンだろうが、鉄板焼きだろうが、ラーメン屋だろうがありとあらゆる飲食店が所狭しと乱立している。毎日一店ずつ食べ歩いてみても何年かかるか検討もつきません。

その中で1つ私が気になっている事があります。何故か健康な食事を唄っているところの方が、格段に料金が高く設定されている様に感じます。勿論有機栽培や産地直送など食材にこだわり、原価率が高くなってしまうから仕方ないのかもしれませんが、いくら高級で安全な食材を使ってみても美味しい食事を腹一杯食べていたら結果的には過食の報いを受け入れなくてはならなくなります。しかしこれは何も飲食店側の問題ではなく、折角外食するのだからいつもより美味しいものを食べたいという私達の浅ましい食欲に問題があるのではないでしょうか。仮に食材にコストがかかっていたとしても質素な食事をとるのであれば、それ程高額な食費になる事はないと思いますし、一人暮らしやお父さんのお昼ご飯に健康な素食を安価でサービスしていただけるところがあれば、胃袋にも巾着袋にもやさしい食事を取る事が出来ます。是非外食産業の企業の皆様、本当にからだに良い食事を出すお店を作っていただけませんか。宜しくお願いいたします。

そういえば今年の夏くらいから、羽田空港の第一ターミナルの地下に『うちのたまご』という卵かけご飯専門店がオープンしており、この夏上京する機会が多かった私は何度となく利用させていただきました。ちなみにこのお店は東京赤坂の『赤坂うまや』という和食の料理屋さんの系列店らしく、この赤坂のお店に行くとなるとお昼の定食でも1500円近くかかるのが、卵かけご飯なら500円で住んでしまうという値段設定が嬉しい。ちなみにこのお店で使われている卵は私の生まれ故郷、福岡県の筑豊地方の中心飯塚市の専門の養鶏場で、絶対安全な卵を出せる様に丁寧に栽培された鶏が産んだ卵なのだそうだ。言わばこの卵達は博多名菓『ひよこ』の後輩に当たるメイドイン筑豊のルーキーなので私としても知らん顔出来ないのである。500円の卵かけご飯高いか安いか。それは食べてのお楽しみである。

全く本文には関係ありませんが、熊本のゆるキャラくまもんの甘夏ゼリー。熊本にも強敵がいるものだ・・・

2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催