知識を持たずに故障した機械をいじるより、それに干渉せず、悪い状態のままにしておいた方が何倍も望ましい。 これと同じように人体組織は非常に複雑にできていて、異なるリズムと異なる必要性を持つ多くの器官を内蔵し、しかもこれらの器官は相互に関連しているからである。
あらゆるものを変えるか、何も変えないか、そのいずれかでなければならず、そうでないと、改善ではなくて、害を与えることになるかも知れない。 正直に言うと、人為的呼吸は多くの病気の原因である。 たまたま例外的に、手遅れになる前に中止した場合にのみ、弊害を免れている。 長期間続ければ、その結果はいつも有害である。
自分のからだについてワークするには、自分という機械のあらゆるネジ、あらゆる釘を知らなければならない。 そうすれば、どうするべきかがわかってくる。 少ししか知らない知識で試みると多くを失うかも知れない。 からだという機械は非常に複雑であるから危険が大きい。 簡単に壊れる非常に小さなネジがあり、強く押すと壊れてしまう。 しかもこういうネジはお店で買うことができない。
呼吸制御は非常に慎重でなければならない。 もし、今、呼吸の実習をしている人がいたら、手遅れにならないうちに呼吸制御に 「くいつく」 のはやめた方が良い。 からだのすべての知識を知ったときは、また別の問題である。
明日からは香実行委員に 「くいつく」 のバトンがわたります。 お愉しみに!
4月30日(月)に開催致します。
テーマは「スポーツ障害と操体」です