操体は、あなたにしかできないことがあることを伝え、
それを、あなたがするまでの過程をサポートしています。
呼吸をすること、
食べることや飲むこと、
からだをうごかすことや、
どんなことを想って生きているかも、
誰かに代わって営んでもらう事は、原則的にはできないことです。
からだに感覚を「ききわける」こともそうですね。
これらの「あなたにしかできないこと」を、
包まれている環境のなかで、
自然法則に適った営みとしてどのように行って生きていくか。
からだという細胞の集合体も、この自然法則というものが見事に貫通しています。
ですから、操体はこの目に見えない天然自然の法則に意識を向けて、
その法則に適う生き方を検証し続けている学問です。
とても重要なのは、その法則を知ったとしても、
それを行うか、背くかは他の誰でもない、
本人自身に委ねられ続けていることです。
背反すればしただけの結果が味わえる。
それもまた、自然法則の現れかもしれません。
押しつけでもなく、冷ややかでもなく、
ありのままの自己責任を認識しているのも、操体らしい一面です。