東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

瀧澤 一寛(たきさわ かずひろ)

何か知らんけどつながっていた

先日の日曜日は「塾・SOTAI」でした。 午後一時開始の勉強会ですが、その日は九時半前には 三茶入りしました。「塾・SOTAI」前のプチ勉強会(?) に参加するためです。こういった正規の勉強会以外 からも得ることがたくさんあります。 ちょうど今回のブログ…

やっぱりポジティブは大事?

ネガティブもポジティブもエネルギーであれば、 良し悪しではなく関係性で捉えてみるのもいいかと 思います。前回のブログテーマの「陰陽」の関係の ように、二つあることで上手くバランスが取れてい ると思えば、振り回されてどちらか一方に振り切れ る、な…

「○○したい」は紙一重

「自分の思い通りにしたい」と思うことはよくあります。 肯定的に受け取れば「意欲がある」、「意志が強い」、 「自分の道を邁進する」といったイメージに繋がりまし、 否定的に受け取れば「わがまま」、「自己中心的」、 「幼稚っぽい」といったイメージに…

ネガティブの何が嫌?

昨日は「ネガティブなものは受け取りたくないと思う ことは当然だ」と書きました。 けれどもネガティブそのものに良し悪しはありません。 では、どうして「ネガティブなものは受け取りたくな い」と思うんでしょうか。 僕はこう思います。「ネガティブそのも…

関わり合いの中で

香さん、一週間ありがとうございます。 今日は岩手から東京入りしている瀧澤です。 今週一週間よろしくお願い致します。 昨年末は割と暖冬が続いておりましたが、 今年に入ってからは全国的にすっかり雪模様。 雪が降って喜んでいる地域がある一方、雪が降っ…

陰陽~その7~

「現象」を語るうえで欠かせない目に見えない世界。 これはちっとも怪しい世界ではございません。どちらかと いえば妖しい世界(笑) 操体において「妖しい世界」の気づきの助けとなるのが、 橋本哲学の最重要項目でもある「救いと報い」。 普段「私は救われ…

陰陽~その6~

誤解を恐れずに言えば「陰陽論」とは「現象論」であると 解釈できると思います。 「陰陽」の対立、依存、消長、転化の作用によってそこに波動 が生まれ、結果「現象」という形で、我々は「陰陽」のはたらきを 目にすることができる。 現象からのメッセージを…

陰陽~その5~

「陰陽」というと東洋医学の専売特許のような 感じもありますが、操体にも「陰陽」はあります。 東洋医学(特に中医学)のように弁証論治といって 細かく証を立てて、それに基づいて治療法を決定したり、 この人は「陽性」、この人は「陰性」というような診…

陰陽~その4~

臨床も一定のパターンに当てはまってくれれば 面白いように効果があらわれます。でも、そうそう 上手くいかないのが世の常。 パターン化できない場合や、「どうもここは当てはまるんだけど ここは当てはまらないなあ」といった辻褄があわない場合もあります…

陰陽~その3~

暗記した知識に頼って闇雲に治療しても今一つ。 たま~のまぐれ当たりはあるにせよ、まぐれはまぐれ。 「陰陽」の理論の面白さには気づいたのにそれが 治療に活かされない。 「何故だ?何故なんだ?」 「はい、それは完全に『診断』が抜け落ちているからです…

陰陽~その2~

丸暗記勉強法で試験は乗り越えましたが 実際に現場でクライアントの「からだ」を診て 「ふむふむ、陰陽五行論からすると」なんて 弁証論治に至るのはまだまだ先の話。 バラバラだった暗記項目を理論の中でつなぎ合わせて なおかつ、理論を実際に使える状態に…

陰陽~その1~

香さん、一週間爽やかな風をありがとうございました。 今週は瀧澤がお送り致します。 鍼灸マッサージの専門学校に通い始めの頃。 「東洋医学概論」の授業で耳にした「陰陽論」。 それまでなんとなく「陰」的なイメージと「陽」的なイメージが 湧く程度だった…

ゆがみ~その7~

日、海の日に開催されました「操体マンダラ」にて 三浦先生から色紙をいただきました。 今年で四年目になりますが、毎回いただく色紙には その時、その時で自分自身にとって必要だなと思える言葉が やってきます。 しかも今回は事前に色紙に名前を入れず、誰…

ゆがみ~その6~

「感覚主体で臨床が通せる」 操体を学んで分かったことです。 分かったというより、からだを通して納得したと いったところでしょうか。 言葉にはっきりできないけど、たった今この瞬間からだ で感じていること。その中にからだが整うための道筋がある。 「…

ゆがみ~その5~

「こうしなければいけない」 という「きめつけ」を取っ払って「歪み」と向き合ってみる。 「きめつける」かわりに「ききわける」ことを通して 「からだ」と向き合ってみる。 そうすると 「からだの設計にミスはない」ということが見えてくる。 設計にミスが…

ゆがみ~その4~

「歪み」は一つの結果でもあるし、一つのプロセスでも あるように思えます。 硬組織だけでなく、軟部組織もあるおかげでポキッと折れずに 歪んで対応することができる。 感覚することができるから、今の状態が快か、不快か判断すること ができる。 健康と不…

ゆがみ~その3~

操体の臨床は「構造運動力学」に基づいています。 ですから、「構造力学」という「カタチ」だけを見て終わるのでは ありません。その「構造」が動くという、「運動力学」の観点も 入っています。 「構造」と「運動」を分けて考えるのではなく、一つのものと …

ゆがみ~その2~

いやあ、変わりました。 何が変わりましたかというと臨床の捉え方です。 つまり、「歪み」の捉え方。ひいてはからだとの向き合い方。 数週間前のブログで先輩のO実行委員が 「歪んでるから(こそ、それで)助かってるんだ!!」 と書かれていましたが、現在…

ゆがみ~その1~

文字だけでなく、行間や写真からも 香さんの思いが伝わってくる一週間でしたね。 今日から一週間は東北の空気を纏った瀧澤がお送りします。 早いもので故あって現居住地の岩手に引っ越してきてから 丸一年。 今夏は岩手も連日30℃を越え、 「去年の夏はもう少…

「おさまる」ために「おさめる」

先日の春季東京操体フォーラムで 「般若身経」を講義する時間をいただきました。 今回はポイントを絞り 1.からだの使い方、動かし方にはルールがある 2.からだの動きは分類すると八つ(自力可能な動きは六つ) 3.般若身経は体操やストレッチとは違い、…

決めつけずに「おさめる」

操体において自己最小限責任生活必須条件である 息、食、動、想の営みとそれぞれに関わる環境が 健康維持において大切なことは既に知られているところです。 「生活の歪み」はこれらの営みのバランスが崩れることに よって現れてくる。だから、この四つの営…

自己責任で「おさめる」

自己責任という言葉は重いでしょうか? 自己責任という言葉は冷たいでしょうか? 自己責任という言葉には可能性があると感じています。 健康維持において私たちがやるべきこと、 それはからだの要求に適うことをすること。 からだが「おさまっていてちょうど…

「感覚する」ことを「おさめる」

「感覚する」ということを怠ることは 自己責任を放棄していることになります。 自分の行為が果たしてからだの要求に適っていることなのか… 橋本先生は 「治すことまで関与するな」とおっしゃっていましたが、 「きもちよさをききわけさせればいいんだ。きも…

からだへのおさめ方

からだの個々の細胞たちが日々おさめてくれていても 私たちが「おさめる」ことを怠ってしまうとからだは不健康に 傾斜していきます。 「おさめる」ことを怠るとはやるべきことをやらないこと。 やるべきことをやるとはストイックに 「こうしなければいけない…

やるべきことをおさめる

からだの個々の細胞たちは(体内の常在菌も含めて) それぞれの役目を果たして一つのユニットになっています。 それぞれがそれぞれの立場で主人公です。 一位もビリッケツもありません。 いらない存在など一つもない。 よく脳はからだの司令塔とか言われます…

「おさまっている」ってちょうどいい

春のエネルギーが“皐月のそよ風”に乗って 届いてまいりました。 エネルギー補充し、今週は瀧澤が担当致します。 よろしくお願い致します。 先日、2015年春季東京操体フォーラムを開催致しました。 ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。 引き続…

〜操体と愛(7)〜

先日、三浦先生の著書「快からのメッセージ」が 再版されました。快からのメッセージ―哲学する操体作者: 三浦寛出版社/メーカー: たにぐち書店発売日: 1999/11メディア: 新書 クリック: 18回この商品を含むブログ (22件) を見る操体を志すきっかけとなった一…

〜操体と愛(6)

誰でも訪れる反抗期。 中には「そういえば私、反抗期なかったかも」と おっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが 私は通過儀礼のような反抗期をしっかり(?)経験 してまいりました。私の場合は非行や手を挙げる方にはいかなかったのですが とにかく親と…

〜操体と愛(5)〜

相手が何を欲しているのか、 確認しなくても察することが出来たら 言うことありません。以心伝心とか阿吽の呼吸とか。大概は言葉を用いてお互いにコミュニケーションを図ります。 言葉にすればお互いに何を考え、何を望んでいるかが分かります。 反対に察し…

〜操体と愛(4)〜

「対象をどうにかしたい」という思いは愛の原動力かも しれませんが「相手がしてほしいことを施す」というのも 愛の一つの側面です。ということは相手が何を要求しているのかを 把握する必要があります。臨床を通すうえで欠かすことが出来ないものの 一つが…

〜操体と愛(3)〜

対象をどうにかしたいという思いは自然に発生します。 「どうにかしてやろう」というほど強くなくても 「なんとかしてあげたいな」と思う気持ちは皆持っている と思います。臨床においてもクライアントに対して 「痛みを取って楽にしてあげたい」 「不自由な…

〜操体と愛(2)〜

商取引の観点からすると、 努力に対する報酬が支払われるのは当然です。そこからすると、修業程先の見えないものはない。「ここまでできるようになる」の「ここまで」が どういう地点なのか修業中にはわからないからです。 ゴールを設定して猛ダッシュという…

〜操体と愛(1)〜

優しさの香りに包まれていた一週間でしたね。 香さんからバトンタッチ。今週担当の瀧澤です。 東北は岩手県から「愛」についてお送り致します。 一週間よろしくお願い致します。今年は例年に比べ降雪量が少なく 「暖冬だね〜」と思っていたのですが昨日ドカ…

〜からだにききわける〜

「よくわかりません」いいんです。初めのうちは。ですから、無理に探そうとしないでくださいね。 見つかるものでもないですから。気を使って、あいまいな言葉を発するよりも正直に教えてください。 「きもちよくなければいけない」というものではありません…

〜健康寿命を延ばすなら〜

小さい頃から早起きが習慣づいていたので夏休みの ラジオ体操なんかは張り切って行っていました。 体操の内容はともかく、皆勤賞なら最終日に花火がもらえたので、 せっせと町内会のお兄さんに出席スタンプをせびっていました(笑)今ではすっかりラジオ体操と…

〜ため込んじゃ駄目よと、言われても〜

「たまり」に必要以上にため込まないことが自然治癒力を発動させやすい からだの内部環境の条件だと書きましたが、「たまり」がないのに ため込み過ぎて健康傾斜の歪体化のプロセスを辿るケースもあります。特に「想」に関して、その傾向が強いように思われ…

〜食と環〜

夜はかなり冷え込んできましたが、その分空気が澄み渡り、 頭上の星たちは一層輝きを増してきました。特に今住んでいる 家の周りには街灯がないので満天の星を満喫することが出来ます。以前は寒いのが得意な方ではなかったのですが、こういった 愉しみを覚え…

〜落ち葉を掃きながら一考〜

毎朝、通りに面した歩道の落ち葉をかき集めていると、向こう側から 冬の足音が聞こえてきそうなほどに、日に日に季節の変わり目を 感じています。東北は冬の到来も早いです。仙台には幼稚園から中学1年まで住んでいましたが、その後は4年前に 友人の結婚式…

〜「息」と「環」〜

先日畠山理事から一冊の本を頂きました。いちばん大事な日本の話作者: はづき虹映出版社/メーカー: サンクチュアリ出版発売日: 2014/10/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る合わせてポチ袋も頂きましたので、先日近所の神社に参拝してきま…

〜身につける、実をつける〜

香さんからバトンを引き継ぎ、 今週担当します瀧澤です。 よろしくお願いします。随分と秋めいてまいりました。特に東北の秋は早いです。 道端の木葉が色づいたと思ったら、もう散り始めています。 実りの秋とは言いますが、今年もお米にリンゴに柿に梨… た…

姿勢〜ウシロスガタ〜

従兄、先輩、教師、父親… その都度その都度追いかけてきた背中がそこにあった。そして、今また新たな背中を追いかける。 憧れを秘め 加速する足取り はるか先の後ろ姿に何を見るか… 山寺の晩鐘に皆が反応 お手々つないで向かう先は 帰路という名の希望あれか…

姿勢〜サホウ〜

その道の大家、同志、自分、 そして学びのスタイル。美味しく食べる準備は出来ている。後はきれいにたいらげるだけ… 避けたいのは狎れあい 掛け替えのないものは 同志達の掛け合い 倍音のように響き合い 頭蓋内に到達 この身を肥やす栄養を調達 仲良しこよし…

姿勢〜ホウソク〜

流行には乗るが溺れない。 遊泳禁止は見極める。 そして帰る場所はいつだってそこにある。 ただ目に見えていないだけで… ブームの仕掛けに あおられる見かけに 大事なものは日陰に 「それでいいのか」と問いかける 陰に潜む本物 そこんとこ答える 「みためじ…

姿勢〜シカク〜

資格は取ってからが始まり。 でも、本当の資格は国家や民間が もたらしてくれるものではない。それは本気で進む者に必ずもたらされる… 更新はない 監視もない 自ら戒める以外手立てはない 資格は朽学の免罪符ではない資格に胡坐じゃ死角埋まらず 臨床の印象…

姿勢〜ヘンカ〜

その瞬間100パーセント理解できなくてもいい。 理屈で片づけてしまうくらいなら。時を経てから受け取れるように 何べんでも味わえるように 記憶から記録へ… ペンと紙 書き写す言葉の数々 ボロボロとこぼれても抱擁 記憶と記録の狭間つなぐノート 脳梁のよう…

姿勢〜カテイ〜

「鉄は熱いうちに打て」いつかは冷めてしまうからだ。だが、このままでは続かない。 だから、学びの火を灯そう。 繰り返し振り返り 何度でも… 熱いものは冷める? ならばその前に目覚める 見つめる一点に灯す学びの火 ゆっくり溶かす縛りの鎖 楔立て打ち込む…

姿勢〜アイニイク〜

爽やかな香りを引き継ぎ 季節巡り 新たな一週間の始まり今週は瀧澤が担当します。 よろしくお願いします。「臨床ばかりやってると腐るゾ」橋本敬三師から三浦理事長へ そしてそのもとで学んでいる人たちは 時を経てこの言葉を受け取る。自らの殻を破り、外に…

〜「間に合っている」とは(3)〜

おはようございます。 昨日の続きです。「間に合っている」状態に持っていくためには 意識して「間に合わせる」ことを学習すること。 「間に合わせる」とは環境に順応すること。 そして「間に合わせる」ことは消極的行為ではなく積極的行為である、 というこ…

〜「間に合っている」とは(2)〜

おはようございます。昨日は「間」と「合う」ということについての自分なりの考えを書きましたが 今日も続けたいと思います。昨日の「合う」の印象に基づけば、 「合わせる」とは対象と意識的にコミュニケーションを取っている(順応している)。 「合ってい…

〜「間に合っている」とは(1)〜

おはようございます。操体には「間に合っていればいいんだ」という教えがあります。 生きるうえで自然法則に従い、からだが「間に合っていれば」 健康に過ごすことができる…しかし、この「間に合っている」とは実際にどういう状態なのでしょうか。 この言葉…