海と山、どっちがいい?と聞かれたら絶対海派である。冬にどこかに行くのだったら、スキーじゃなくて南国ビーチを選ぶ(その割にはタイとかバリには行ったことがない。ハワイにもない)。
私は東京生まれだが、両親が宮城の気仙沼出身なので、親類縁者にも海関係が多い。
農林水産省の水産試験場に勤めていたり、気仙沼魚市場で働いていたり。詳細は知らないが、私の父も若い頃、マグロ船に実習か何かで乗って、ハワイ沖で遭難しかけたらしい(後、テレビ局のディレクターという全然関係ない仕事に何故ついたのかは不明)。また、何代か前の先祖は気仙沼で海産問屋をしていたらしいが、三陸を襲った地震による津波で財産を失ったらしい。気仙沼という場所柄、海とはご縁が深い一族の出なのだ。
ちなみに、幼少時の私は「魚類図鑑」と「人体図鑑」を愛読していたらしい。特に「人体図鑑」が好きだったようだ(・・・それで今に至るのか??)。
小学生の頃は、夏休みに毎年気仙沼の両親の実家に行っていた。母方の実家は少し山のほうにある。父方は港の近くにあった。朝、父親に起こされて魚市場を見物に行く。最近は一般の人は入れないようだが、当時は父が顔見知りの人がいたり、伯父が勤めていたので案内してくれたりした。
気仙沼といえば、サンマだが、夏休みの時期はまだサンマの時期ではない。今記憶に残っているのは、マグロとサメだ。今もそうだが、大きな魚が好きだ。
気仙沼はご存知のようにフカヒレの産地である。最近はサメの心臓をお刺身にして出しているところもある(モーカの星)。以前は中国輸出がメインだったらしいフカヒレだが、国内消費向けに切り替えた。それがふかひれ寿司の考案、開発に繋がった。ふかひれ寿司については花寿司の幸 4 (4) (アクションコミックス)をお読みいただきたい。
それはさておいて、サメが市場に山のように積み上げられている風景と、マグロがごろごろ転がっている風景が目に浮かぶ。夏は巨大なメヌケのような赤い魚があがっており、それをずっと見ていた記憶がある。大きな魚というのは何故かわからないがそそるのである。
マンボウも見たような気がする。今調べてみたら、マンボウは夏に揚がるらしい。揚がるといっても何かのついでに引っかかる
のが、マンボウらしいのだが。マンボウは身よりもワタが美味しかったような気がする。食べるのはちょっと可愛そうだし(でも食べました。。身もワタも)。
あと、思い出すのはカツオだ。カツオのタタキというのは結構美味しいものだが、気仙沼ではタタキにしない。
何故かというと、タタキにしなくても十分美味しいからなのだそうだ。元々タタキにするのは脂のノリが少ないのを(補うためらしいが、新鮮なカツオが手に入る気仙沼では、タタキにする必要はなかったのだそうだ(『花寿司の幸』受け売りです)。
ご飯にカツオのお刺身(というか豪快な醤油漬け)を、乗っけて食べたのを思い出す。
一杯目はそのまま、二杯目はお湯をかけてお茶漬け。お湯をかけて白くなったカツオもまた美味しかった。
ちなみに、小学生の時、理科の実験で「フナの解剖」をやることになったのだが、フナがいなかったので先生が魚屋でアジを買ってきた。その時メスでアジを三枚におろしたのを覚えている。理科の時間にアジをメスで三枚におろす小学生は滅多にいるまい。
というわけで、小さい頃から「魚」は身近なものだった。大学を出て、虎ノ門の会社に勤めていたが、あの近所は『夜は飲み屋だが昼はお昼の定食を出す。それも魚』というところが多い。なので、お昼はもっぱら魚定食を食べていた。なじみになると『おねーさん、メニューに出てないけど今日は子持ちカレイが入ってるよ』とか。
・・・強引だが、
だから、水族館が好きなのだと思う。ダイビングもやっていたら絶対はまっていたと思うが、十数年前、一度サイパンでPICのプールでトライしようとした。ところがランチにワインをたっぷりいただいていたのと、マウスピースのあの感触で、「おえ」となりそうになったので、あきらめて、プールサイドでビールを飲んでいた。それ以来ダイビングにはご縁がない・・・・
注)Pacific Island Club: 私は社員旅行で行ったが、横森実行委員はここに新婚旅行で行ったらしい。。ランチビュッフェは確かワインがフリーだった。
ダイビングをしない代わりに水族館なのかもしれない(おお、我ながらこれは新たな発見だ)
水族館と言えば、マグロが回遊する葛西臨海水族園
うちから一番近い。最近はサボっているが、荒川の川っぷちを歩いて45分位で行ける。確かオープンの日に行った記憶もある。
カフェテリアではビールが飲める(それかい・・・・・)。ここのマグロはやはり迫力がある。あれに追突されたらひとたまりもある
まいとか、美味しそうとか(それかい・・・・)。自転車でもバスでも行けるし、行こうと思えば徒歩でも行けるのが魅力だ。
しかし、近いので最近はあまり行かないというのも事実である。
先日、大阪の海遊館に行った。二度目である。大阪には二回しか行ったことがないのに、海遊館には二回行ったことがある(笑)
ここのウリはジンベイザメだ。私のような巨大魚愛好家でなおかつダイビングをしないという人間にとって、ジンベイザメは
夢であり憧れだ。あんなのに海中でであったら、興奮して失神するかもしれない(笑)。
以前見たときは確か一匹しいなかったが、今回は二匹の個体が巨大な「太平洋水槽」に泳いでいた。私は水槽に張り付いて
(本当に張り付いていた・・)ジンベイザメを見つめていた。やはりジンベイ君にくっついているのが、コバンザメ君だ。
そして、今回の海遊館の最大の目玉はイトマキエイ(マンタ)の展示である。イトマキエイ自体珍しい上に、水族館で飼育、
展示に成功したのは世界で初めてらしい!
というわけで『アジア水槽』に張り付いて、ジンベイザメとイトマキエイ(マンタ)に熱い視線を送っていたのだった。
あの優美なライン、ヒレの動きったら目がハート型になりそうである。いやはや眼福眼福でございます。
同様の分類ではないのだが、アマゾンの巨大魚も非常に惹かれるものがある。もうピラルク(アマゾンに住む世界最大の淡水魚)などを見ると水槽に張り付くこと間違いなし!
その他のジャンルでは深海魚シリーズ。
一番好きなのは(生は見たことなし。当たり前か)、やはり生きた化石こと、シーラカンスでしょう(断言)
マダガスカルの深海にこんな魚が群れになって生息しているとは、何だか感動的じゃないですか?私だけですかね?
夏に葛西臨海水族園に、新種の剥製展示があったのですが、行きそびれました。
そして、これです。教えてもらって見ました。NHKスペシャル。
ゴブリンシャーク(ミツクリザメ)という深海のサメが、何と、何と東京湾の海底谷(かいていこく)に生息しているらしい。
このサメ、ヴィジュアル的にも相当凄いヤツである。
http://www.youtube.com/watch?v=vMGk6ohitgM
『東京湾の深海に、「幻のサメ」と呼ばれるサメが生息している。
その名は、「ミツクリザメ」。体長は大きいもので3メートルを超え、口から前の部分がヘラのように突き出し、死ぬと顎が飛び出して、凄まじい姿となる。海外では、ゴブリン・シャーク(悪魔のサメ)と呼ばれている。これまでミツクリザメは、オーストラリア南東沖やスリナム・ギアナ沖の深海など、大都市とは遠く離れた場所で、わずかな数が発見されるだけの極めて珍しい存在だった。生態はほとんど分からず、海の中で、自然の姿が
撮影された事は一度もない。世界中のマスコミが、その奇妙な姿をカメラにおさめようと狙ってきた。ところが最近、その幻のサメが、周囲に3000万人が住む大都会の海・東京湾に、多数生息することが明らかになったのだ。ミツクリザメが住んでいるのは、東京湾の深海に広がる大峡谷、「東京海底谷(とうきょう・かいていこく)」と呼ばれる場所だ。』見ていてもう釘付けです(笑)テレビの前から動けない!
・・・・んですが何か?
畠山裕美
東京操体フォーラム実行委員ブログ(は
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